氷柱群。
通称「神殿」に近づくにつれ、初めて訪れた三人は興奮してきたようだ。
「おっ、おぉ~~!!!」
「わぉ~、すっげぇー!!!」
次々に感動の言葉が出てき、言葉の後には幾つもの感嘆符が付いていそうだった。
事前にネットの画像で今期の状況を調べておいたが、「今年もちょっといまいちかな・・・」と思ってはいた。
しかし、想像していた以上の張り具合に安心した。
ここへ来たら先ずはこの位置からの雲龍瀑を見せてあげたかった。
氷柱の裏側から見る雲龍瀑。
凍った滝の全体像がよく見えるだけでなく、氷柱の裏側という隠れたポイントでもある。
「僕の故郷じゃ考えられない光景ですよ。冬になればつららはできますが、せいぜいこんな物じゃないですかねぇ・・・。」
と言って、親指と人差し指の二本だけを伸ばした。
OC君、あまりのスケールに大はしゃぎだった。
このポイントで最も注意を必要とするのは足下ではなく「上」だ。
つまり、突然氷柱が崩れたり折れたりすることがあり得るということ。
それだけではない。
真下に伸びかけた太いつららが途中で折れ、「氷の槍」となって襲ってくることもある。
事実、滝壺に向けてスタートし始めた時、数メートル後ろで太さ30~40㎝、長さにして1.5mはあろうかというつららが落ち、その不気味な音に全員ビビってしまった。
滝壺へ出発する前に全員でポーズ!
氷柱ポイントから滝壺までは約20分程で行ける。
いきなりの急登攀となったが、ここは慌てなければ問題はない。
さすがAM君はもう慣れたもの。
谷川岳での経験が役立っている。
雲龍瀑そのものは見事に凍っていてくれた。
残念なことは、滝の周囲の張り具合が十分ではないこと。
暖冬ということだけでなく、その年その年によって多少の違いがあるだけに残念なことだ。
初めて訪れた三人は、どうしても氷の塊に近づきたいらしいが、氷柱同様にここも危険ポイントであることに違いはない。
時折岩壁や氷が崩れ、落石・落氷となって襲ってくるのだ。
滝に向かって左側に少し登ることのできるポイントがある。
自分は登ったことはないのだが、あきらかにトレースがあり行ってみることにした。
高いポイントからの雲龍瀑。
「へぇー、なかなかいいね♪」
と、感心していると、AM君からの質問。
「こっちは行けないんですか?」
彼が指さした場所は、雲龍渓谷の最深部に近い場所で、自分たちが登った高いポイントの裏側だ。
「さぁ・・・行ったことがないし、行けるかどうかもわからないなぁ。 明日になったら行けるところまで行ってみようか。」
果たしてどこまで詰めることができるのかわからない。
ルートを探し少しずつ登って行くしかないだろうし、積もった雪の下がどのようになっているのかもわからない。
(空洞になっていて、落ちるかも知れない)
危険と言えば危険なルートだろう。
楽しみ半分、不安が半分と言いたいが、やや楽しみが上回っている。
滝壺で昼食を食べ、テン場へと戻ることにした。
Oさんはこれから完全な下山となり、残った我々はテント設営をしなければならない。
名残惜しいが雲龍瀑ともお別れだ。
通称「神殿」に近づくにつれ、初めて訪れた三人は興奮してきたようだ。
「おっ、おぉ~~!!!」
「わぉ~、すっげぇー!!!」
次々に感動の言葉が出てき、言葉の後には幾つもの感嘆符が付いていそうだった。
事前にネットの画像で今期の状況を調べておいたが、「今年もちょっといまいちかな・・・」と思ってはいた。
しかし、想像していた以上の張り具合に安心した。
ここへ来たら先ずはこの位置からの雲龍瀑を見せてあげたかった。
氷柱の裏側から見る雲龍瀑。
凍った滝の全体像がよく見えるだけでなく、氷柱の裏側という隠れたポイントでもある。
「僕の故郷じゃ考えられない光景ですよ。冬になればつららはできますが、せいぜいこんな物じゃないですかねぇ・・・。」
と言って、親指と人差し指の二本だけを伸ばした。
OC君、あまりのスケールに大はしゃぎだった。
このポイントで最も注意を必要とするのは足下ではなく「上」だ。
つまり、突然氷柱が崩れたり折れたりすることがあり得るということ。
それだけではない。
真下に伸びかけた太いつららが途中で折れ、「氷の槍」となって襲ってくることもある。
事実、滝壺に向けてスタートし始めた時、数メートル後ろで太さ30~40㎝、長さにして1.5mはあろうかというつららが落ち、その不気味な音に全員ビビってしまった。
滝壺へ出発する前に全員でポーズ!
氷柱ポイントから滝壺までは約20分程で行ける。
いきなりの急登攀となったが、ここは慌てなければ問題はない。
さすがAM君はもう慣れたもの。
谷川岳での経験が役立っている。
雲龍瀑そのものは見事に凍っていてくれた。
残念なことは、滝の周囲の張り具合が十分ではないこと。
暖冬ということだけでなく、その年その年によって多少の違いがあるだけに残念なことだ。
初めて訪れた三人は、どうしても氷の塊に近づきたいらしいが、氷柱同様にここも危険ポイントであることに違いはない。
時折岩壁や氷が崩れ、落石・落氷となって襲ってくるのだ。
滝に向かって左側に少し登ることのできるポイントがある。
自分は登ったことはないのだが、あきらかにトレースがあり行ってみることにした。
高いポイントからの雲龍瀑。
「へぇー、なかなかいいね♪」
と、感心していると、AM君からの質問。
「こっちは行けないんですか?」
彼が指さした場所は、雲龍渓谷の最深部に近い場所で、自分たちが登った高いポイントの裏側だ。
「さぁ・・・行ったことがないし、行けるかどうかもわからないなぁ。 明日になったら行けるところまで行ってみようか。」
果たしてどこまで詰めることができるのかわからない。
ルートを探し少しずつ登って行くしかないだろうし、積もった雪の下がどのようになっているのかもわからない。
(空洞になっていて、落ちるかも知れない)
危険と言えば危険なルートだろう。
楽しみ半分、不安が半分と言いたいが、やや楽しみが上回っている。
滝壺で昼食を食べ、テン場へと戻ることにした。
Oさんはこれから完全な下山となり、残った我々はテント設営をしなければならない。
名残惜しいが雲龍瀑ともお別れだ。