ひとり旅への憧憬

気ままに、憧れを自由に。
そしてあるがままに旅の思い出を書いてみたい。
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久々の雪山テン泊:先ずはお手頃ポイントで

2017年04月06日 01時16分59秒 | Weblog
2017年。
年も明け、次第に厳冬期へと入って行く。
栃木県の日光の奥地にある「雲龍渓谷」そして「雲龍瀑」への期待が徐々に高まってくるのもこの時期だ。
もちろん今期も雲龍へは行く予定だが、職場の若手にはまだ行ったことのない者もいた。
誘ってみたところ「是非とも!」という返事をもらい、早速計画を立てたのだが、「男三人で日帰りかぁ・・・。なんかもったいないぞ。」と思い始めた。
幾つかの計画を立て、その中の一つに「テント泊」を入れてみた。
若手スタッフ二人からは「楽しそうですね」と言われたこともあり、今年は「雲龍渓谷・雲龍瀑テント泊」を決行することになった。

幕営地をどこにするかで悩んだが、まぁ男三人もいるのだから、安全であれば「どこでも・・・」となった。
一応の候補地はあったのだが、実際に現場に行ってみなければ安全性を確認できないこともある。
とりあえず荷物を背負い出かけた。

初日は知人のOさんも一緒。
Oさんは仕事の都合で泊まることはできなかったが、雲龍瀑までは一緒に行動する。


全員見事なまでの「プライマリーブルー」一色のハードシェル。
おそらくは自分の真似をしたのだろうと勝手に思ってはいるが、実際に最初にこの色でこのジャケットを購入したのは自分である。
まるでどこかの山岳会か遭対協のメンバーの様だった(笑)


他の三名にとっては初めての雲龍渓谷だ。
今年は昨年よりも積雪があり、ポイントよっては足が埋まってしまうこともあったが、雪が少ないよりは楽しいものだ。

どうせ一泊だから。そしてどれほどザックが重くてもせいぜい3時間も登ればいいだけだ。
そう思い、食材はちょっと贅沢な程のものとなった。
けっこうな汗をかく程の天候でもあり、上りはそれなりにきつかった。

「もうすぐ幕営地の予定ポイントだから、もうちょっとだけ頑張ろう。」
みんなに言うだけでなく、自分にも言い聞かせるようだった。

通称「展望台」と呼ばれているポイントに着きザックを下ろした。
展望台の下にも幕営候補地があったのだが、雪はたっぷりあってもその下は河原であり、見えていないだけで川も流れていた。
「やっぱりここにしよう」と、テン場は展望台に決定した。

アタックザックだけを背負い、「友知らず」「氷柱」そして「雲龍瀑」を目指した。

展望台から下り、少し歩けば「友知らず」と呼ばれる氷の壁のポイントに着く。
距離はやや離れてはいたが、「う~ん、ちょっと淋しいかな・・・」と思える氷の張り具合だった。


Oさんや若手スタッフは間近で見る氷の壁に感動しっぱなし。
ましてやスタッフの0C君は四国の南国育ちであるだけに、このような光景は生まれて初めて見るものだ。
そりゃぁ言葉も失う程だろう。
であれば、この先の氷柱や凍った滝を早く見せてあげたい。

数カ所の渡渉を越え、氷柱ポイントへと近づいた。

「な・なんですかあれは!」
OC君から思わず出た言葉だった。
とんでもなく太くてでかいつららが落ちてくることもあることから、真下で留まらないことだけを注意し氷柱へと向かった。
OC君の表情が次第に変わっていった。