goo

二条城4 本丸御殿

-
写真は、玄関(左)、御書院(中央)と御常御殿(右)。

本丸御殿は明治26年に、京都御苑の今出川御門の南東にあった桂宮御殿を移築したものです。

阪神大震災の被災で内部見学が安全ではなくなり改修され、2024年秋から一般公開になりました。
2024/1/19と1/20に一口城主に50口以上申し込んだ返礼の修理対象文化財説明会で内部に入りました。

本丸御殿は主に4つの棟から成ります。
正面に玄関、その奥に御書院、右手に御常御殿、左手に台所と雁の間で、ぐるっと1周できます。

まずは正面の玄関へ。
唐破風の大きな屋根を入ると玄関の間があります。
赤いカーペットの廊下を右に進みます。
右手には33畳の使者の間、その奥に15畳の段上の間と12.5畳の公卿の間が隣接しています。

御書院 中書院
廊下をさらに奥に進むと御書院になります。
御書院は右から中書院、小書院と雲鶴の間の3つから成りますが、往路では中書院を観ます。
中書院は手前から21畳の三の間、14畳の中の間、14畳の一の間からなり、一の間は上段の間で格天井、床の間と違い棚のある床脇があります。
違い棚の襖絵は原在照です。
三の間は畳をあげると能舞台になり、入室廊下が橋掛になります。

御常御殿
右手の縁を奥に進むと、突き当り右手に御常御殿への廊下があります。

廊下を進むと、御常御殿の右脇に出ます。
内部の御座の間が6室構造です。
正面が左手前の五の間で八木奇峰の萩の襖絵、右手に進み三の間は中島華陽の耕作図の襖絵。
さらに右手が右手前に当たる二の間で中島来章の草花図。
廊下を奥に進んだ右奥に当たるのが一の間で、大きな床の間、床脇や付書院があります。
黄金の障壁画は狩野永岳の松鶴図です。
4灯の豪華なシャンデリアも見所です。
ここから奥の廊下を戻ります。
隣は四の間で御寝の間。
襖絵は長野祐親の春秋花鳥図。
さらに隣が左奥に当たる御納戸です。
御納戸の奥には化粧の間、さらに廊下を戻ってくる奥側に御茶所があります。
御常御殿を一周して元の廊下を進み、御書院に戻ります。

御書院 小書院・雲鶴の間
御書院の奥の廊下を進むと、中央の小書院に来ます。
小書院は正方形の4間で四季の間です。
左手前が夏の間で襖絵は多村挙秀、右手前が冬の間で襖絵は星野蝉水、左手奥が春の間で襖絵は円山応立、右手奥が秋の間で襖絵は岸竹堂。
夏の間と春の間の間の欄間は卍くずしで、春の間には床の間と床脇があります。
さらに廊下を奥に進むと、御書院最奥に雲鶴の間が3間並びます。
奥側から一の間、二の間、三の間です。

御書院を出て廊下を進みますが、廊下途中の左手に高貴な方々用の白磁のトイレがあります。

台所・鴈の間
廊下を進むと、台所と鴈の間です。
廊下右手、最奥に台所があり、お寺の庫裏のようです。
左手には鴈の間で18畳と15畳の2間あり、こちらは執務室のように使われていたそうです。
その名のように襖絵は中島来章の雁が描かれています。
今は15畳間に床の間がありますが、元は18畳間の方にあったそうで、移築したため15畳間の竿縁天井は床刺しになっています。

廊下を進むと一周して、玄関の間に戻ってきます。

コメント ( 0 ) | Trackback ( )
« 2024 1/19の... 2024 1/25の... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。