「首里金城の石畳」からバス停2つ西側にある。「寒川樋川(スンカーヒジャー)」は、18世紀初頭に造られた「首里古地図」にも印されている村ガー(共同井戸)です。長く付近住民の大切な生活水として使われてきました。
琉球石灰岩で造られた半月形の水溜めと、背後の石垣は三段の「あいかた積み」になっています。水留の縁石は、石敷きと一体になっていて、縁石の角は擦り減っていて丸みを帯びています。
水溜りの水は、飲料水に用いられ、石敷きでは洗濯などが行われ、溢れる水は、下にある別の水溜めに集められて、農業用水などに活用されました。
南斜面にあり、陽当たりも良い場所に造られています。
バス停留場名にもなっている西口の石段は今も、生活道路になっており、人が十分に擦れ違えるほどの大きさで奇麗に整備された坂道です。
東口石段は、あまり使われていない様子ですが、こちらは味のある古い石畳です。
うしろの石垣の高さは、今まで見た中でも一番高く、「金城の大樋川」にも負けないくらいの美しい樋川です(那覇市内でも希少です)。
金城石畳から、少し観光コースから離れているので、訪ねる人も少なく勿体ないなぁと思ています。観光に時間のある人だけはでなく、時間を割いてでも是非、訪れて頂きたい樋川です。
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