
▲<沖縄では、どこにでもある植物「クロトン」>
今回は、「クロトン」を紹介します。私が、沖縄に来た時に「美しい!」と感じた植物ですが、沖縄の民家の庭に必ず一本はあります。それだけ普通過ぎて沖縄の人には、気にも止めていないくらい普通の植物ですが、私は、葉の模様と色を見ていて飽きない「クロトン」です。

トウダイグサ科クロトンノキ属の常緑低木で、学名は Codiaeumvariegatum。英名は Croton(クロトン)。原産地は、マレー半島 モルッカ諸島 ジャワ オーストラリア インド東部など。樹高は、60cm~1.5m。

「クロトン」とは、ジャワ~オーストラリア、モルッカ諸島、マレー半島などアジア・オセアニアに分布する熱帯性の常緑低木です。

雌雄同株で、総状花序に目立たない花を咲かせます。葉は黄色や赤、オレンジ色の様々な模様が入り、非常にカラフルです。

古くから観葉植物として親しまれ、熱帯地域では庭木としても利用されます(成長中にも模様が変わるらしい)。

以前はクロトン属に分類されおり、その名残で園芸では今でもこの名前で呼ばれます(現在はコディアエウム属)。

日本に入ってきたのは江戸中期、栽培されるようになったのが明治末とされます。

系統・品種は、葉の大きさや色、形に多くの種類があり100を超す。これらの品種は、たった1つの種から変異した、「クロトン」はそれだけ変異しやすい植物です。ヘンヨウボク(変葉木)の和名もあります。

園芸上は葉の形によって系統分けされ、その系統の下にそれぞれの品種が属します。系統には広葉系、長葉系、細葉系、ほこ葉系、有角系、飛葉系、らせん葉系などがあります。代表的な品種は以下の通りです。

・アケボノ【広葉系】の代表品種、1930年頃日本で作られた。葉にはピンクや黄色のグラデーションが大きく入ります。葉の質は薄めです。
・オウゴンリュウセイ(ゴールド・スター)【細葉系】、緑地に黄色い斑点がくっきりと入ります。葉の幅は1cm~2cm、長さ15cm前後。
・ハーベスト・ムーン【ほこ葉系】、葉脈がくっきりと白くなります。
・キンセンコウ【有角系】、葉はらせん状にねじれ不規則に黄色い模様が入るか、葉全体が黄色くなります。
・トビバ【飛葉系】、葉がいったん糸のように細くすぼまり、先端でまた広くなります。

※紹介文のほとんどは、「ヤサシイエンゲイ」<京都えけ園芸企画舎>より抜粋しました
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