沖縄には、今でも日常的に「魔除け」の「シーサー」「石敢當」を見る事が出来る。
他に、秋の始めの頃(綱引が行われる頃)、民家の門口に「ススキを縛ったもの」が飾られているのを見る事がある。
沖縄に移住した当初は、それが何を意味するものか解らなかった・・・。
調べてみると、「ゲーン」と言われる「魔除け」だと知る。
小さなものが「サン」で、大きなものが「ゲーン」と言うらしい。
以下、【御願(ウガン)ドットコム】に解り易く書かれていたので借用して紹介します。
「サン」は、ワラのシベや糸芭蕉の葉を引き裂いて十字形に結んだもので、煮物や重箱料理などを戸外に持ち出す時に、食べ物の「シー(精)」を守護するために、その上に乗せる。
「サン」を乗せないと、「シー」が邪気によって奪われ、腐食しやすいとされている。
「ゲーン」は、ススキの葉を奇数枚を束ねて先を十字形に結んだもので、家や田畑あるいは農作物を守護するために、門口や屋敷、軒、畑などに刺したりする。数は少なくなったものの、畑の隅に「ゲーン」をさしている風景は今でも見る事が出来る。
「ゲーン」は、その他に祓い用としても使用される。葬式の時に棺の上に置いたり、墓内を浄化したり、墓内に出入りする時に祓ったり、会葬者などを祓い魔を取り除いたりする。
もっともポピュラーに使用されるのは、旧暦の8月に行われる年中行事の一つ「シバサシ」であろう。
屋根や屋敷の門口、軒などに「ゲーン」を刺して悪鬼や悪霊の侵入を阻止する。そのときに用いる「ゲーン」は、「ススキ」と聖木の一つである「桑の枝」を組み合わせて作る。
「マブイグミ(マブヤーグミ)」の際に、遊離した「マブヤー」を囲い込むのも「ゲーン」であり、夜道を歩く時に邪悪なものの祓いとしても使用される。
【御願ドットコム】座間味栄議 より ※【】をクリックすると、座間味さんのブログが見れます。
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