「台風一過の沖縄から」

2009年08月12日 13時00分00秒 | 沖縄現地情報

沖縄の台風8号は、沖縄本島には上陸せず、先島(宮古・石垣)を直撃して、台湾へ行きました。先島・台湾で被害に遭われた方にはお見舞い申し上げます。

▲<2007年7月14日、那覇市内台風一過の朝>

以前も書いたが、沖縄では、台風の発生からの時間が短い。
フィリピンの北で発生したと思ったら、沖縄本島は風が強くなり、1~2日後には、強風圏内に入る。
東京にいた時は、台風のニュースは、沖縄県や鹿児島に上陸して、テレビが報じていたのだったと、沖縄に来てから知った。その時は、すでに台風が沖縄を通過した後だったのだ。

▲<8月6日、台風接近の夕陽>

沖縄の台風は、発生した直後で、生きが良く、スピードも速い(風速50km級のモノが、時速30~60kmで突き進んで行く)。

8号台風の中継で、台風の準備をする石垣の住民が、アナウンサーの質問に答えていた。「家に掛けてある、ネットはどうするものですか?」「あれはね、魚が飛んで来たら採ろうと思ってね」(笑)。
毎年、来る台風と楽しんでいると言えば叱られるが、来るものは仕方がない。こうして、私達は生きているのだよ。という声が聞こえた気がした。

8月、本土の大雨や台風の被害で思うのだが、昔も大きな台風は来ていたし、大きな被害は出ていた(マスコミが、あまりにも温暖化の事を言い過ぎるので、ひとこと言いたい)。
①戦後、広葉樹を伐採し、住宅用の針葉樹に植え替えた事で、日本の山の保水性が落ちた。
②建ててはいけない土地に家を建てて、被害が大きくなっている(山から流れる水の通り道には、絶対に家を建ててはいけない。昔、沢や川、沼や池だった所に家を建ててはいけない)。
③山襞に道をつくる時は、水の流れる所には、道を造ってはいけない(道路は流がされる)。
このような、ひと昔なら常識の事が、経済効率優先や無知で造るから、自然の力にいとも簡単に負けるのだ。
決して、温暖化だけで、片付けてはいけない大被害の原因だと、私は思うのです。