世界遺産「中城城跡」見学記

2009年03月07日 23時22分19秒 | 沖縄現地情報

▲<見学者入口(県道146号線)が城の東側なので、「三の郭」がある「裏門」から入る事になる。>

世界遺産の中では、唯一「中城城跡」だけは、訪問をしていなくて気になっていた。先日、中村家を見学した足で、立ち寄った(中村家から車で3分位)。

▲<「裏門」の手前の木は桜。咲いていたら綺麗だろう。「三の郭」は、一番最後に出来た新城(ミーグスク)。石積み技法の最も進んだ「あいかた積み(亀甲乱れ積み)」。>

中城城は、13世紀後期中山王である英祖王の子「中城按司」築かせ、以後英祖王系統が引き継いで鉄壁の備えを持った美しい城壁を築いたと言われています。
1853年浦賀に行く途中に、立ち寄った「ペルリ提督」も高度な石造建築に感嘆したと伝えられている。

▲<「裏門」の内側「北の郭」(護佐丸が井戸を取り込み増築した郭)から写す。>

▲<「北の郭」に入ると、正面に「二の郭」の城壁と「三の郭」に上がる石段がある。>

▲<左、北の郭にある「ウフガー」へ降りる石段。右、「ウフガー」随分高い場所なのに綺麗な水が今も湧いている。当日も盛塩が置かれていた。>

▲<「二の郭」の東面城壁(一の郭と二の郭の石積み技法は「布積み」。特に二の郭の曲線はひときわ美しい。「二の郭」へは、いったん「北の郭」へ出てから入る。>

最後の城主、座喜味城主の護佐丸は、勝連城主の「阿麻和利」への抑えとして、迎えられ城主となって、「北の廓」、「三の廓」が増築され、現在見られるグスクのかたちが完成したようです。

▲<「二の郭」の城壁の上から「一の郭」への門を写す。>

▲<左、美しい「一の郭」への門。右、曲線が美しい「二の郭」の東面の城壁。>

▲<「二の郭」の南面の城壁。その先には、中城湾の海岸線が見える。>

1972年5月15日に、国の史跡に指定された。2000年12月2日には、「琉球王国のグスク及び関連遺産群」のひとつとして世界遺産に登録された。