萩堂・大城地区の湧水群 その①「萩堂編」

2009年03月05日 00時05分01秒 | 沖縄現地情報

▲<「イーヌカー(上の井泉)」1965年12月に、この地区に水道が敷設されるまで、屋敷内に井戸の無い家の、生活用水として貴重な井戸だった。現在も元旦に地区の役員達が水の恵みに感謝して、ハチウビー(初御水)の祈願をしている。>

▲<陶板の「説明看板」>

2月28日に、北中城の「中村家」を見学に行った際、入場券を購入してたら平成の名水百選「萩堂・大城湧水群」のチラシが目にとまり、案内所の方に無理を言ってコピーをして頂いた。
「平成の名水百選」とは、環境問題がテーマの「北海道洞爺湖サミット」で、水の大切さ認識の「新名水百選」を企画した。沖縄県内から唯一の認定を受けた。
上質な水質や水量、両地区自治会の保全活動、子供達の自然観察会や文化学習の活用実績が高い評価を得た(チラシの文章より)。
解説チラシには、10カ所記載されてたが、7か所を撮影出来たので、2回に分けて紹介します。

▲<「ヒージャーガー(樋川井泉)」、水道が敷設されるまで、大半の家庭が飲料水として利用していた。1924年(大正13年)改修後は、メーヌカーに代わって「ウブガー(産井泉)として新生児の「ウブミジ(産湯)」にも利用された。旧元旦の早朝子供達が、カーの水を「ワカミジ(若水)」として汲んで、「ヒヌカン(火神)」等に供えたりお茶を沸かして仏壇に差し上げて、新しい年の家運隆盛と健康を祈った。右、大正15年7月の文字が読める。>

▲<左、「ヒージャーカー」の樋口から、今も綺麗な水が流れている。右、前の広場は児童公園になっていて遊戯施設もある。懐かしい手動ポンプがあり、汲み上げたら澄んだ水が出た。>

▲<「ヒージャーガー」の陶板の「説明看板」>


▲<バナナの群生に囲まれている「メーヌカー」。>