高野登さんの講演を聞く

2009年02月03日 00時05分04秒 | 沖縄現地情報

2月2日、那覇市ハーバービューホテルで、沖縄県&(財)雇用開発機構主催の「沖縄発経営シンポジウム(無料)」があった。
カリスマホテルマンの「高野登氏(ザ・リッツ・カールトン・ホテル・カンパニー日本支社支社長)」の話を沖縄県で直接聞く事が出来る貴重な機会という事で、早速申し込んだ次第。
シンポジュウムのテーマは、「成長する会社の人財革命」なんと魅力的な、テーマ名。だから参加したくなった。
基調講演の高野さんの話は、「ブランド設計とホスピタリティの舞台」少し硬い・・・が。
話の要約は、以下の通り。
現在のビジネス環境は、自分の足元が定まらないサーフィン状態。この時代は、本物しか残らない時代だ(例え、銀座の夜空の星が、ネオンが消えたら見えてくると話された)。
顧客満足は、こちら側からは、創れない。顧客が満足するかしないかだけ(舞台創りに徹底した後、顧客が判断する)。
ESには、従業員とその家族(内)と、業者(パートナー)とその家族と、お客様の(外)がある。関係者すべてを大切にする事が重要(それが出来る会社のみが生き残れる?)。
従業員が辞めたくなる理由の一番は、「経営者・上司が信頼出来なくなった時が72%」。「給与・福利厚生が不満」は10%(だから、経営者・上司の責任は重い)。
水を沸かした時の99度と100度の差は、すごく大きい。99度は、ただの熱いお湯。100度は、蒸気になり機関車を動かす力となる(働く仲間を100度にする努力が今必要。それが出来てる会社には不況は関係ない)。
仕事と作業の違いを教える(言われた事を処理する人には感動はない。自分のステージ(今の仕事)で喜びを感じる人にする)。
ホスピタリティは、大人の心。おもてなしの心は表側。大切なのは、内側。大人の人間力だ(人間力のある人は、どんな状況に対しても、あるがまま受けとめる心のしなやかさがある)。
トップは、方針や行き先を示す事が重要(どんな絵になるか知らされないでジグソーパズルをやらされているような仕事の仕方をさせてはいけない)。
ブランドは、地味でコツコツやり続ける事のみに出来るもの・・・。
さすが!最高峰のホテルマン。人生哲学をにこやかに、かつ解りやすく話された。