晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

卒塔婆 8/31

2010-09-01 | 日記・エッセイ・コラム

2010.8.31(火)晴

 芝生の虫の話ばかりではつまらないだろうと、今日は猛暑に対抗するちょっぴり涼しい話を書いてみよう。讀賣新聞の「古里こんな王国」という連載ものはいろんな物や産業の日本一を紹介する楽しみな記事だ。8月30日の記事は「卒塔婆の製造 日本一」というタイトルで、なんと東京都なのである。金の産出とかラーメンの消費量とか、らしい感じがするが卒塔婆には参った。年間400万本の生産で日本一だそうだ。材質は樅(もみ)の木だそうだ。柔らかくて耐朽性の低いことが条件だそうだ。こういう物は幾ら世の中が進んでも、プラスチック製とか金属製とかには成り得ない。朽ちはてることが必要なわけだ。それでも心材に端材を使ったエコ卒塔婆なんてのも登場し、筆の使えない坊さんも出てきて、パソコンを使って印刷するソフトも販売されている。以前にへたくそな字の卒塔婆を見たことがあるが、なんとなく値打ちが無さそうで、どうせ朽ちはてるからいいってもんじゃないようだ。
 京都の千本通りは元は朱雀大路で、葬送の地蓮台野に続いており、菅原道真の左遷の供養として1,000本の卒塔婆を立てたので千本通りという名が付いているという説もある。蓮台野の西に衣笠山がある。衣掛山ともいい、遺体に掛ける衣が由来とも言われている。それならば「衣ほすてふ天香具山」とうたわれた香具山も、山に衣なんか干すかなあと思うのだが。Img_1278 Img_1284
 
デンデラ野と河童渕。


 自転車旅行で遠野に行った際にデンデラ野と言うところに行った。(2006.10.18参照)老人は60才になるとここに捨てられる。捨てられるといっても共同生活をして生きていくわけで、農繁期などは村に降りていって賃仕事したりしたそうだ。デンデラ野って妙な名前だなあと思っていたら、蓮台野のことだそうだ。そういえばお墓も近くにあったっけなあ。その頃はまだ夕刻で薄暗かったのだが、河童渕にいった頃は真っ暗でさすがに気味悪かった。しかも渕のところのベンチに髪の長い女の人が一人座っているのだ。いやあこれには肝を潰したが、やがてテレビの撮影のクルーががやがややってきてほっとした。
 何気ない新聞記事から、ちょっと涼しくなったかな。

【作業日誌 8/31】
玄関先芝生施肥、砂入れ
南側芝生刈り込みと根切り、施肥、砂入れ

今日のじょん:最近とみにいうことを聞かなくなってきた。もちろん彼は彼なりに考えるところがあるのだろう。いろいろと想像してみるが、結局のところは解らない。解らないからやってけるのかとも思うのだが、、、。

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