晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

幻の改心の道ー2 12/26

2018-12-26 | 山・峠

2018.12.26(水)曇り
改心の道光明寺ルート、君尾山林道に出る部分は不明、調査中。
 日置谷から稜線の分岐までは慣れた道なので問題は無いが、足下は不安であった。夏から地下足袋での山行を続けてきたのだが、今回は高いところに雪も見え、昨日までの雨で地面もぬかるんでいる。

稜線の分岐で食事をとりいよいよ未知の世界に入り込む。490mピークまではジグザグに掘られた道跡らしきものが続いている。ただ灌木も生えているし、倒木や枯れ木が通行を妨げ、ところどころ道を見失う。永年人が歩いた形跡は無い。思ったより簡単に490mピークに着いた。北に向かう尾根は木住谷に下りてしまうので、東南に向かう尾根を下る。

490mピークは広くて気持ちいい。工忠君の指さし方向に進む。

 道はあるようでないようで心許ない。忠実に尾根を辿るのが最善かと思うが、本道なのか獣道なのか解らない。それでも照葉樹林の尾根道は気持ちよく、木々が葉を落としているこの時期は城山や瀬尾谷方面が望まれて安心である。

灌木の尾根は気持ちがいい。
 途中鹿の群れに出遭う。鹿の糞が多くなってきたと思ったら419,2mのピークに着く。このピークには三角点があるはずだが見つからなかった。おそらく槍ヶ嶽(やりがずく)と呼ばれるのがこのピークだと思う。このピークも北に向かう尾根と東に向かう尾根が出ている。どちらに行くか迷うところだが、遊里の村に向かうのなら東の尾根だと決めつけて下りはじめる。するとだ、小枝に赤のビニールテープを発見、このルートで初めて見る、人の気配だ。テープは新しく、巻き方から見ると登山者のような気がする。間隔は開いているがこの赤テープはいくつか着けてあった。道は怪しいけどきっと改心の道を辿っていると確信する。高度が下がるにつれて植林が多くなり、倒木が道をふさいでいる。

高度が下がると植林が増え、倒木も現れる。
 この部分を改修するのは相当苦労するだろう。赤テープが見当たらなくなったと思えば、今度は鉈で灌木が切られているところが出てきた。切り目はテープ同様新しそうだ。右手にチラチラ見えていた中上林の風景が見られなくなり、周囲は山ばかりになってきた。尾根が東から東北に向きを変えたためらしい。赤テープが見当たらなくなったと思いきや、黄色のテープが出てきた。巻き方が同じなので赤テープが無くなって黄テープに換えたのだろうか。やがて小さなピークに着いた。275mのピークだ。その後道とも判断の付かない斜面を無理やり下っていくと、孟宗竹の林となる。

275mのピークと遊里木住谷のお堂、ここが改心の道起点らしい。 
 人里が近いことを表しているが、はたして下方に建物が見えた。「あれがお堂だったらルートはあってるぞ」とつぶやいて下っていったら、まさしくお堂だった。お堂の下はすぐに木住谷の林道で、遊里の集落はすぐのところだった。つづく
 

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