晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

上林の盃状穴(21) 番外編 6/5

2013-06-06 | 歴史・民俗

2013.6.5(水)快晴 京都帝釈天(南丹市)

 境内の盃状穴を探しながら、前回訪問の際解らなかった謎の物体を再度観察する。その物体は本堂の右手の側壁の中程にある灯明の棚と思われるところに置いてある。ご丁寧に鎖で壁に固定してあるので、大切なもの、貴重なものと思われるが、どう見てもガラクタなのである。P1040562

こういう感じで鎮座してござる。
 



P1040557

測ってみるとこのとおり。

P1040558



剥離した部分もあり、錆が発生し、どうやら鉄のようだ。

 今回はスケールも用意したので大きさを測るが、長さが20cmあまりの円筒状の物体の一部のようである。裏面はどうかと触ってみるとずっしりと重く、底の部分には錆が発生している。石造物かと思っていたが、これは明らかに鉄である。薄く剥がれた板状の破片もあり、こちらはかなり腐食している。裏面は予想通り筒状になっており、大筒(大砲)のような鉄製品の破片のようにも思える。
本堂裏手の同様の棚には奉納された猿の人形などが飾られており、この鉄塊も奉納されたもののようだ。奉納者の氏名が書かれていたと思われる木板が上部にあるのだが、字が消えていて判読できない。
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奉納された猿の人形と、庚申の酒の案内板。

 この鉄塊の向かい側に社があり、石灯籠が立っている。このあたりにも盃状穴が無かろうかと後ろに回ってみると、庚申の酒という看板がある。申年の申の日に壺に入れた酒を地中に埋め、12年後の申年、申の日に取り出して?むという庚申信仰の名残だという。平成16年に取り出されて振る舞われたということだが、新たなものが埋まっているかは解らない。これ以上探索しても新たな発見はなさそうなので、山を下りる。つづく

【晴徨雨読】223日目(2007.5.7)高知市~大豊町
 GWも荒天も過ぎ去りやっと自転車に乗れる、そのことがとても嬉しい。自転車でなければ絶対に訪れないだろう旧関川家住宅などに立ち寄る。大豊町では昨年秋本栖湖から下部に向かう峠で出会った女性に紹介された緑の時計台という廃校の宿舎に泊まる(2006.11.27参照)。ここは民間なので四万十町の森の巣箱のような設備は整っていないが、良い宿である。
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おしゃれでしょ。

 大豊町の「昭和レトロお宝屋敷おおとよ」も自転車ならではで偶然見つけたスポットなのだが、下手な資料館よりよっぽど面白い所だった。
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かわとーに似たヘンなおじさんがレトロ館のおやじ。

【今日のじょん】ミルクちゃんにぶっ倒されたつなぎ棒を補修する。下部に岩盤があって掘り進められない。マック隊長なんか来たら、また倒されそうだがそのときまた考えよう。とにかくじょんでは試しようが無いのだ。P1040585
   
 

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