晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

穴虫考(152) 穴虫ファイル-4 2/8 

2015-02-08 | 地名・山名考

2015.2.8(日)曇り 穴虫ファイル-4 亀岡市河原林町河原尻穴虫
 穴虫考(151)は2015.1.26

 千代川町穴虫と同様に最初に訪れた穴虫である。穴虫のなんたるかもわからず、雲を掴むような状況だったが、山本光三氏の穴道説にはぴったりの二箇所だったのでときめくものがあった。千代川の穴虫は丹波国府跡候補地の真西にあり、河原尻穴虫は丹波国分寺の真西にあるわけだ。ところが前者は春秋分の夕日が穴虫に沈むだろうが、後者の場合は夕日が沈むような地形ではない。その後の多くの穴虫を訪れて穴道説が当てはまらないことがわかった。
 しかし始めて河原尻穴虫を訪れたときは、丹波国分寺跡の大きな礎石を見、その西に国分尼寺跡もあることを知って、古代の重要な地域であるということに気付いた。
 その後穴虫火葬場説を唱えるようになって、重要な近世の文書に出会う。河原尻村(かわらじむら)庄屋の遠山家の葬式帳である。遠山家の檀那寺は禅宗で土葬となっていたが、河原尻村の隠墓(三昧聖のこと、丹波ではこのように呼ばれていた)に依頼している。隠墓が居たということは火葬も扱われていたと思われる。隠墓の専門はやはり火葬なのである。そうすると近隣に火葬場が必ず存在するはずである。これが穴虫であったら、穴虫考も大団円というところなんだがそう簡単にはいかないだろう。次の訪問が楽しみである。

丹波国分寺跡の礎石、国分寺跡から府道に出るところ。小さな地蔵など目につく。

No.4 河原尻穴虫
①住所(旧住所)
  亀岡市河原林町河原尻穴虫

②大字小字、川、谷、橋、池等地名
  小字

③地形
 平地、大堰川から東に500m、七谷川から南に500m

④近隣の地名
野本、妙珍原、越シ記、菖蒲、蛇穴 

⑤寺院、神社等
延命寺 浄土宗西山禅林寺派(才ノ本31)超願寺 西山浄土宗(東垣内57)
宝光寺 臨済宗妙心寺派(河原尻29)  地持庵 曹洞宗(北垣内14-1)
妙円寺 日蓮宗(綾垣内23)  日吉神社(才ノ本22)

⑥金属関連、国分寺国府関連、宗教関連、その他
丹波国国分寺跡から200m、国分尼寺は穴虫の西南端付近、古代には相当賑やかなところと想像できる。

⑦その他特記事項
近世の隠墓が河原尻村田中に住居。庄屋遠山家の土葬葬儀を請け負っている。檀那寺は大日寺(禅宗)とある。火葬の例は記録に無いが、隠墓が火葬を得意としている点では河原尻に火葬場があったと想像できる。

⑧訪問記録
第一回2013.8.13 国分寺を中心的に見る。穴虫遺跡があるのだが、どのようなものか未調査。
今後の課題:穴虫に火葬場が存在していないか、寺院を中心に調査。国分尼寺、穴虫遺跡も調査必要

【作業日誌 2/8】薪割り

【今日のじょん】先日お知らせの散らかったジャガイモ、よ~くみればサツマイモが混じっている。どうやら人為的に捨てられたものらしい。一番獣が多い場所なのですぐに喰われると思ったのだが、まるっきり手がつけられていない。ということは、、、、ひょっとすると毒物でもなどと勘ぐってしまう。

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