晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

続・砂鉄 2/22

2010-02-22 | 歴史・民俗

2010.2.22(月)晴

 小学校の理科の時間に永久磁石で砂の中から砂鉄をとりだし、下敷きの上に撒いて下から磁石をあてがい、磁石の実験をしたことがあるだろう。鉄棒の下の砂場からは黒くて細かい砂鉄が取れ、下敷きの上で踊る様子が目に浮かぶ。この砂鉄が日本刀に代表される優秀な鉄製品を造ってきたことは、小学校で学ぶことである。
 松田壽男氏の「古代の朱」では各地の調査をされた場合に、几帳面な手書きの絵地図に参考となるべき事項をびっしりと記入され、その地の土壌の水銀含有量を調べておられる。100分の数パーセントという非常に細かい率なので、おそらく検体を持ち帰られ実験室のようなところで算出された含有率だろう。ひょっとしたら専門的なところに依頼されているかもしれない。その地の鉱物含有率が高いことがそのままその地が鉱山、あるいは鉱物の産地であったという証拠にはならないが、可能性は高くなる。必要充分条件ではないが必要条件とは成り得る。
 こういう鉱物の含有率を測ることが出来れば、古代の金属産地としての信憑性はかなり高まる。しかし、水銀や銅の含有率をどうやって測るのか、素人でも簡単に測ることが出来るのか、総て未知数である。
 色々と考えたあげく、鉄に関しては含有率は解らなくても、磁石で砂鉄を採集することによって含有する鉄の量的比較は可能である。すなわち、各地の砂を集めて、一定の量から一定の方法で鉄分を採取し、その量を比較することは出来そうだ。
 まづその測定方法を確定しなければならない。永久磁石だって今やいろんな種類があるみたいだ。ネオジウムなんてのは強力な磁力があるそうだ。しかしここでは、磁力が安定していることが大切である。そういう意味でフェライト磁石を選ぶ。ホームセンターで320円で売っていた。
 最初に採取方法、測定方法を確定しなければならない。その前に河原の砂から砂鉄なんて取れるのだろうか。20日のことであるが、じょんの散歩がてらに河原におり砂が溜まっているところを磁石で2,3回擦ってみる。泥やゴミがいっぱい着き、なんだか解らない。川の流れで洗ってみると、黒い粒々の砂鉄に混じって小石がいっぱいくっついている。大きなものでは2cmぐらいあり、これが磁鉄鉱というやつだろうか。予想以上の成果に大感激、上林川は鉄の宝庫だぜ。Img_3921
 といっても、他の川のサンプルが無い以上比較のしようがない。ただ上林川の流域に鉄の鉱石があることは確かだ。今後いろんな流域、支流、源頭などのサンプルを集めて比較できたら、古代金属文化を探るひとつの手がかりになるかもしれない。

【作業日誌 2/22】
椎茸柵作り(ドア完成、ネット張り)Img_3931

ドアは完璧な仕上がりだが、ネットがじじむさい。



 今日のじょん:ドッグランどが完成したらジャンプ台や平均台、トンネルやポールなど遊び道具を作ってあげたい。杉やヒマラヤ杉の大木が余っているので、おしゃれな遊び道具を作ってあげたいと思っている。今はとりあえずゲートの柱でダブルジャンプの練習をしている。Img_39281

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 砂鉄 2/21 | トップ | 続々・砂鉄 2/23 »

コメントを投稿