2016.12.12(月)曇り
盃状穴の研究はわたし自身の中で硬直していた。どこどこの神社にあるなんてことを連ねても何もわからないのではないかという不安がわいてくる。こんなこと調べて一体何になるんだという気持になってやる気が無くなってくる。「それを言っちゃ学問なんて成り立たないのですよ」とおっしゃっていた小滝先生もそんな時期があったのかもしれない。
しかし何気なく立ち寄った久美浜の海隣寺の盃状穴は勇気を与えてくれた。穴の形状は同じだが、その位置が今までと違うのだ。堂々と石段の中央に穿たれているのではなくて、脇の石垣の最下段に大きいものがあって、石段には最下段の右端にこっそりと穿たれているのだ。これ等は子供の悪戯に違いない。掘っても叱られない石垣には堂々と掘り、見つかれば叱られる石段には遠慮がちに極端の部分にこそこそと掘っている姿が目に浮かぶ。(久美浜訪問は2016.11.18参照)
海隣寺山門、石垣に穿たれた盃状穴、石段には最下段右端にひっそりと穿たれている。
従来から考えていた世間に認められた祈りの所作としたら、こういう穴にはならないだろう。そんな思いが湧いてきたところへ、西山さんの証言である。少なくとも子供が悪戯で掘った盃状穴が存在することは間違いない。そして謎であった「雨だれ説」の真相に近づいた感がある。「雨だれ説」は自らが確認したことではなく、誰かに教えられた結果であると考えられる。いったい誰に教えられたのだろう。そのことも聞き取らなければいけなかった。とにかく盃状穴の謎、面白くなってきたぞ。
【作業日誌】ぼちぼち年末の掃除始めてるんだけど、今年のテーマは壁の汚れ。消しゴムがベストと聞いていたのだが、先日ホームセンターで専用の消しゴムを見つけた。800円もするので効果を期待したのだが、100円の消しゴムと同様の効果、バカにすんなよなあ。
壁に3つの汚れ、左から100円の消しゴム、中800円の専用消しゴム、右汚れそのまま。
神社の石段等の丸いくぼみについては、小学生の頃(昭和30年代初め位)教科書又は雑誌「学習」に、自然の力というような項目で、写真付きで、木から落ちた雨水が長い年月をかけて作ったと書いてあり 私もずっとそう思っておりましたがちょっとおかしいようですね。