晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

シデ山二題 10/3

2021-10-03 | 山・峠

2021.9.21(火)快晴
 メンバー: 小原英明 松田茂、恵巳子夫妻

 タイム : かみおりと出発 9:10
       第3の滝    9:35  10分休憩
       やすみと   10:10  10分休憩
       みと     10:40  15分休憩
       シデ山    11:20  15分休憩
                   (新ルートから)
       大栗峠    12:10  50分昼食
       やすみと   14:00  10分休憩
                  (林道ルートから)
       かみおりと  15:35着(尾根ルートから)
              計6時間25分の行動

 松田夫妻はトライアスロン時代からのつきあいなんだが、疎遠になっていたのが先だってのじょんのびのテレビ出演でわたし達のことがわかって訪ねてきてくれたものだ。惠巳子さんが難病で、リハビリも兼ねて登山をしているという。上林の山を案内してということで、彼らを応援したい一心でシデ山に向かう。
 鳥垣渓谷は惠巳子さんには歩きにくい様だ。

 おりとの滝を行く

「せっかくのいい景色なのに、緊張して観てられないんです」という言葉に、新人時代の山行を思い出す。雄大な北アルプスの景色も眼に入らず、足下ばかりを見ていた。第三の滝は彼女の記憶に残っているだろうか。読図、観天望気、装備、地質、植物などいろんな事を教えてあげようと思っていたがかえってプレッシャーになるかと思いやめにした。とにかく山を楽しんでもらえたらいいだろう。みとまでの急登も予想以上に快調に歩き、みとでは絶好の景色を楽しむ。

みと 天気よすぎて逆光になる
 新ルートは明るい斜面をジグザグに登っていくもので、桜井克彦さんがこつこつとバチヅルを振るっていた姿を思い出す。旧来の林道からのルートに比べ明るくて気持ちがいい。秋から冬にかけては木の葉が落ちて、振り返る景色がいいだろうと予想する。このルートを喜作新道ならぬ桜井新道と名付けて残して欲しい。稜線に上がってからもおしゃべりしながら歩けるぐらい快調だ。シデ山頂も天気がいいと素晴らしいパノラマだ。長老ヶ岳もまた行ってみたいねとおしゃべりして、「さて大栗峠行きますか?」と尋ねる。
「何分かかりますか?」「30分」「それじゃあ行きます」となって大栗峠に足を伸ばす。
 大栗峠はいつもの様に優しいお地蔵様が迎えてくれる。無数の旅人を見守ったことだろう、その中には希望に燃えて峠を越えた人もいるだろうが、失意の内に泣く様にして越えた人もいるだろう。でもどの人も手を合わせてお地蔵さんに祈ったに違いない。初めて来たときより随分きれいになった峠で昼食をする。設置されたベンチもありがたい。


 帰り道は林道に下りるルートを選ぶ。登りは快調だった惠巳子さんの様子がおかしい。下りは足先が痛むのだという。痛む足をかばって下るのは大変そうだ。山歩きで足が痛むのは一番つらい。立ち止まって足を休めながら下山する。靴や歩き方の問題ならなんとか解決できるので、今度逢うときに看てあげようと思う。
 それでも無事にかみおりとに下山し、今日の山行に感謝する。来週はこのルートを走るのかと思うとワクワクすると同時に不安も感じる。おわり
 

コメント
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