晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

蓮ヶ峰へ-2 11/11

2019-11-11 | 山・峠

2019.11.11(月)曇り
 立派な道とはいえ何年も歩かれていないようで、倒木に行く手を遮られ、くぐったり高巻きしたりで清水道もそうだったし、整備前の大栗峠の道も同じようなものだった。尾根筋といえども掘り下げられた道は近年の大雨で荒れているかと思いきや何事も無かったかのようだ。コーナー毎にしっかりと水切りがなされており、大きな水流とならないことが功を奏しているようだ。重機で強引に造られた林道がいとも簡単に荒れてしまうのと大きな違いだ。それにしても人力でこれだけの道を造るのは相当なものだ。南面の尾根道は明るく、赤松も多く残っている。松茸の季節はもう終わったのだろうか、香りがすることもない。

この道の造りは重機の無い時代に凄い。それにしても倒木が多い。
 やがて最初の分岐に着く。左の杉林に道が延びているが森林作業用の道のようだ。前回井根の観音堂上のトラバース道を途中まで東進したが、その道はもう少し高度が高いはずだ。少し休憩して先を急ぐ。気持ちの良い尾根道もあるが、相変わらず倒木が続き悪戦苦闘というところ。やがて第二の分岐に着く。左右に道が分かれ、直上する道は無い。地図上では直上しているのだが、どちらかに捲いているのだろうと左に行ってみる。ところがトラばるばかりで隣の谷に着いた。どうやらこれが例のトラバース道のようだ。前回引き替えした谷かなあと目印を探すが、どうやらもっと東の谷のようだ。元の分岐に戻り右の道を歩いてみる。トラバースどころか降り始めて、これも主稜線に続く道ではない。再度分岐点に戻り、尾根の直登を試みる。

第二の分岐、左右にトラバース道がついている。
 もし峠道が通っていたらジグザグに登っているはずだ。どこを登っても主稜線に飛び出るはずと腹をくくって登っていく。急な斜面をゼイゼイいいながら登っていくと踏み跡らしき道になってきた。それにしても分岐点まであれほど立派だった道が、なぜ急に貧相な踏み跡になったのだろうか。広い立派な道があれば、それが江戸時代からの主要な街道だという思いに駆られるが実は大正昭和になってから肥刈りや森林作業のために索道された道かもしれないという不安が湧いてきた。於与岐と念道を繋ぐ峠道が途中でいきなり消えてしまうということは、近年になって念道の側の人びとが必要となって切り開いた道だと考えることも出来るわけだ。あの分岐点から上の急斜面は作業困難、あるいは作業のための道を造る必要の無い地域なのかもしれない。

第二の分岐まではこんなに広い大道である。
 そんな思いをしながら怪しげな踏み跡を辿って登ると遂に主稜線に飛び出た。そこには目印のテープも随所にあって、登ってきた道が正しいことを示している。結局念道から於与岐に抜ける峠道は主要な街道ではなかったということだ。つづく

主稜線出合、向こう側が念道方面。
【今日の”のび”】NO.12
病院やシャンプーなどプレッシャーのかかるところばっかなので、楽しいところへ出かけた。8日のことなんだけどおおい町の芝生広場に出かける。結構喜んでるみたい。

広いとこは気持ちがえーわ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする