晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

幻の仏主峠-8 7/7

2019-07-07 | 山・峠

2019.7.7(日)曇り  仏主峠考察編ー4

 国土地理院地図にある仏主峠の道仏主側が本来の仏主峠道でないことははっきりした。その原因はなぜかと考えるに電波塔連絡道路の開通と近畿自然歩道の指定が大きく影響していることだろう。電波塔連絡道路は「京都府の山」の記録には登場するので1995年以前、近畿自然歩道の整備が1997~2003年、地理院地図の測量履歴が2003年となっており、地図には電波塔連絡道路、近畿自然歩道の記載もあるので、時系列的には電波塔連絡道路<近畿自然歩道<地理院地図となっている。電波塔管理道路ができ、本来の峠道が消滅する。近畿自然歩道はこの管理道路を指定し、国土地理院は消滅した峠道を抹消し、新たな峠道を記載した。というのが真相ではあるまいか。ところが長老ヶ岳から尾根道を下ってきて管理道路に出会う地点の近畿自然歩道の案内看板をよく見ると、大まかな地図ではあるが地理院地図の峠道を記載しているように思える。だとすると「現在地、仏主峠」という記載は完全にミスであり、登山者や峠道ファンに対する背信行為であり、環境庁(当時)の傲慢な行政姿勢が見え隠れするものである。

 こんな始末で今回の山行で仏主峠の古道を確認する目的は達せられなかった。しかし三埜側の道には古道の面影が残っていそうである。京街道の大栗峠から先を探訪するには仏主峠は見逃せない。次回山行は三埜から仏主峠に登り、P381m西尾根から舗装道路の中に消滅してしまった峠道を探索してみたい。おわり

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする