晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

雨読「山椒庵日記」その3 10/10

2015-10-10 | 雨読

2015.10.10(土)曇り

 渡辺淳(すなお)先生の絵画展「佐分利川」を見に行く。展覧会というのは一定の期間があるものなので、ついつい先延ばしになって、遂に終わってしまうという経験がよくある。前回の「谷の人」展もそうだった。今回はそうならないよう、早い目に見に行った。

11月9日まで、お早い目に、、
佐分利川は上林川が若丹国境の長谷坂峠を乗っ越した川であり、かなり直線的にいきなり日本海に注ぐ川である。上林断層がこの佐分利川流域まで続いているのではないかという説があるそうだが、直線的な流れがそういう説を生んでいるのかも知れない。

じょんも一滴文庫に行ったのだ。おおいの芝生も久しぶり。

 淳先生の佐分利川の絵がこんなに沢山あろうとは思わなかったが、やはり川上の村を出なかった先生にとって佐分利川は常に身近にある川だった。佐分利川の絵の多くはある決まった風景で、あの稜線は宝尾の尾根だろうと前回書いたのだが、実はそれは自信のあることではなかった。先生にお会いしたら聞いてみたいと思っているのだが、自分の目でも確かめてみようと思いつつ佐分利川沿いの県道1号線を走るのだがついつい忘れてしまう。宝尾に向かう川は佐分利川の支流なんだが、本流は護岸工事などですっかり昔の面影が無いのではないかと勘ぐっている。そういえば現在の佐分利川は川岸の桜並木が立派に育ち、豪壮な景色となっているが、先生の絵には登場してこない。先生にとって佐分利川は宝尾に向かうあの支流なんじゃないかと想像している。
 さて山椒庵のことなんだが、現在は取り壊されて更地になっている。じっかんさんと先生のアトリエを訪れたとき、その奥に趣のある藁葺き屋根の古民家が建っていた。「先生あれは何ですか?」「以前住んでたところで、林道が出来るので取り壊すんですよ」「ふ~ん」なんて気楽に話していた。山椒庵のことをまだ知らなかったのである。山椒庵のことを知ったのは夏に小浜の図書館で先生の展示会があった時である。先生が本を書いておられるのを知ったのもその時である。そしてその時には山椒庵は無くなっていた。過去の写真を必死で探してみる、どこかで写真を撮っていないか。どこにも見つからない、残念だけど山椒庵はわたしの怪しげな脳裏に記憶されているだけで、まあそれでいいかと慰めている。おわり

【今日のじょん】バーニーズのレオ(6才)ゴールデンリトリーバのエリザベス(9ヶ月)、メイ(10ヶ月)が来じょん、かみさんが写真に撮ったのでアップロードしてよなんていってるが、画像じゃなくて動画になっている。以前は動画もアップロードできたんだけど新しくgooになってからやり方がわからない。てなわけで当分ご覧に入れることが出来ないのでごめんなさい。

 

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