是枝監督の最新作にしてカンヌのパルムドール受賞作品、「万引き家族」を観てきました。映画を見て感想などを書こうと思うと、イマイチな映画でも書きにくいのですが、良いからと言って書きやすいものでもないということを、今回改めて感じました。言葉にしてしまうと何かが違うというか。。。とりあえず見ていただくのが一番かと。
是枝作品は、どれも出演している俳優さんたち(特に子役の光り方がピカイチ)が素晴らしいのですが、前評判通り、本作品の安藤サクラさんが凄すぎです。人には色々な顔がありますが、その一コマ前のカットの表情から、ふっと全く違う表情を見せてくれます。その切なさにすっかり感情移入してしまい、尋問する警察官に「アンタ何様??」と怒りがこみ上げてくるほど。彼女の演技だけでも、この映画は一見の価値ありです。
この映画の結末の描き方は、きっと監督も悩んだでしょうね。ただただ、子供達がたくましく幸せを掴んでくれることを祈るばかりです。