自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

葉の上の虫たち ~マメコガネ,ヒメギス,……~

2017-07-14 | 生物

梅雨空のもと,草々にいる虫たちを探しました。目立ったのはマメコガネ 。この開脚ぶりは見事!

 

クズの葉で休んでいたのはヒメギス。終齢幼虫ながら,敏捷性を感じさせるからだつきです。脚の棘・爪も立派。

 

長い触角が画面から溢れてしまいました。この長いアンテナは外界をしっかりキャッチする道具です。わたしを察知すると,そそくさと歩いて草の中に消えていきました。 

 

クズの葉には,カタツムリもいました。カタツムリも虫。なにしろ“蝸牛”なのですから。透明感のあるからだが印象に残ります。大触覚のなんと長いこと! この先にある目で世界を認識しているのです。

 

ハギの葉にいたのはゾウムシのなかま。体長5mm。こんなに小さくても,名の如くゾウにそっくり。

 

短時間だったので,記録したのはこれだけです。じっくり観察してみたらきっとおもしろいでしょう。 

 


ジャコウアゲハ観察記(その371)

2017-07-14 | ジャコウアゲハ

7月14日(金)。いったん食べ尽くされたウマノスズクサはがなんとか復活。そこにまた,ジャコウアゲハが訪れて産卵。調べると,あちこちに産付しています。これまで,超接写で撮ったことはないので,この際,きっちりと迫ってみようと思います。もちろん,トリミングなしです。孵化の瞬間をシャープに記録できたら,とてもうれしいのですが。卵の数が多いだけに,期待どおりにいくのではないでしょうか。

卵の直径はほんの1mm余り。小さくても,こんなふうに武装しています。プツプツの筋状の物質には,有毒成分のアリストロキア酸がく含まれていて外敵から身を守っています。それでも,侵入するハチがちゃんと存在しているから,驚き。生き残りをかけた,昆虫同士の関係性が成り立っているのです。

 

 

この筋がどうやって形成されるのか知りたいですが,体内のしくみまではわかりようがありません。

 

 

アリストロキア酸が不完全にしか付いていない卵があります。 

 

 

この卵を反対側から撮ると,まるで丸坊主!

 

 

何個か並んでいれば,同じ成虫が産み付けたものなので,孵化はほぼ同時に行われます。

 

 

いくつも並んでいると,時間をかけて産付したことが窺えます。 

 

それぞれに中が黒っぽくなりかけています。孵化が着実に近づいています。