自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ツマグロヒョウモン,公園で産卵

2017-07-09 | ツマグロヒョウモン

ツマグロヒョウモンは本ブログのカテゴリーの一つです。わたしには,それだけ大事な観察対象といえます。

公園の草が刈り取られ,スミレが復活してきたと思ったら,案の定ツマグロヒョウモンが産卵に訪れました。産卵時,ツマグロヒョウモンはなんとしてでも卵を産付しようとしていて,人がいようとちっともお構いなしです。うんとうんと近づいてもびっくりさせない限り逃げようとしません。

もうこれは明らかに産卵行動にまちがいありません。ふつうなら虫の目レンズを手に地面に這うようにして撮りたいところですが,偶然の出合いにはそのようなすぐれものを準備しているわけではありません。携行コンデジで接写するほかなし,です。

しゃがみ込んでツマグロヒョウモンを追います。ツマグロヒョウモンは時には歩いて,時には軽く舞い上がって移動していきます。

 

その瞬間瞬間を,草に隙間を狙って撮ります。草が視野をさえぎるとどうしようもありません。偶然のチャンスを待つのはたいへん。下写真は,せっかくのチャンスだったのに草が頭をさえぎった例です。

 

ツマグロヒョウモンはどんどん移っていきます。

 

ごく小さな芽生えに産卵! スミレなのでしょうか。 

 

草の表面に卵が一粒ぽつり。

 

また別のところでも産卵。時間があればずっと撮り続けていたでしょうが,そうもゆかずその場を離れました。

 

産卵に徹しているチョウのひたむきさがよくよく伝わってきました。

 


超接写がたのしい夏(10)~カタツムリ~

2017-07-09 | 生物

梅雨はカタツムリの季節。

シロツメクサの葉を食べているカタツムリを見かけました。食痕から見れば,ずいぶん丁寧に食べている様子。たくさん食べると,たくさんウンコをします。ちょうど排泄中でした。 

 

動きの緩やかなときに目を接写してみようと思って,それを狙いました。目の構造がなんとなくわかりそうな気がします。黒い部分が中枢機能を担っているようです。眼球の周りからの情報がここに集まり,神経系統を通って全身に伝達されるのでしょう。

 

常に湿り気を必要とする瑞々しさに見えます。 

 

上から見ると,ほんとうに球です。

 

もっと接近してみました。眼球の表面の白い部分はフラッシュ光です。もちろんトリミングなしです。透き通っています。網の目構造は何を意味しているのでしょう。伸縮に関係しているのかも,です。

 

 

もっともっと近づいてみました。「わぁー!」と思わず声が出てしまいます。こんなに小さな世界に,こんな複雑なしくみがかくされていることに,ただただ驚くばかり。科学が解き明かしている知に触れたくなりました。 

 

 

梅雨のひとときに感謝。