自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ジャコウアゲハ観察記(その372)

2017-07-22 | ジャコウアゲハ

アゲハの庭園ではジャコウアゲハの羽化が続いています。近頃はとくべつに観察対象にしているわけではありません。あっちで羽化,こっちで羽化,そんなふうに適当に目に入るという感じです。

生きもののいのちはいつ,どんなふうに,どんな災いに襲いかかられるかわかりません。いのちを絶つのがほとんどという世界では日常的な話です。ジャコウアゲハも例外ではありません。卵,幼虫,蛹,成虫,それぞれの時代に災難が降りかかって来ます。それを乗り越えて生き抜くことがどんなにたいへんか,観察を続けているとなんだか見えてくる感じ。

羽化直後のジャコウアゲハが,なぜかそのまま落下。直近の都合のよい脚場を探せばよいものを,落ちたままもがき続け,ついにはアリに襲われているところを見ました。アゲハはまだピクンピクンと翅を動かし,からだをひねるようにしていました。アリはそうしたことにはまったく無頓着で襲いかかっているのでした。

 

 

次々に襲いかかってくるアリ。これは堪らないとばかりになんとかしようとしても,なんともならないアゲハ。 

 

この様子を見ていて,「アリは怖い! 」と実感しました。これも自然の摂理といえば,そうなのです。