自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

夏のキタキチョウ,孵化へ(続々)

2017-07-26 | 昆虫

7月24日(月)。夜。

ついに孵化が始まりました。上部に穴が開けられます。

 

穴の大きさが,頭部が出られるほどになると,出てきます。透明感のある白い頭が現れます。側単眼がはっきり確認できます。

 

身を乗り出すような格好で,ぐうっと出てきます。

 

卵内部で折れ曲がっていたからだが伸びる様子がわかります。

 

そのまま葉の表面に向かいます。

 

第一歩を印しました。着地の瞬間です。 

 

殻を破り始めてからここまで,10分のドラマ。無事にいのちが誕生したのです。

                                     (つづく) 

 


アムールシロヘリナガカメムシを捕食するシマサシガメ

2017-07-26 | カメムシ類

あまり見かけないカメムシがなにか小さな獲物を捕まえているようです。口吻を突き刺しているので,捕食中だとわかりました。よくよく見ると,被害に遭っているのもカメムシ。カメムシがカメムシに襲われているのです。

あとで調べると,大きな方はシマサシガメ,小さな方はアムールシロヘリナガカメムシだと判明。アムールシロヘリナガカメムシは近頃庭でよく見かけます。

頭部と胸部の間に,吻がグサッとばかりに突き刺さっています。アムールシロヘリナガカメムシは微動だにしません。 

 

 

 

持ち替えて,というか突き刺し替えて胸部下側に吻が突っ立っています。 

 

シマサシガメはゆっくり動きました。逆立ち状態のときに撮ったのが下写真です。口吻のりっぱなこと! それに触覚も! 

 

吻を間接に突き刺した模様。脚で抱えているといった方がよいでしょうか。

 

下写真は吻の威力を示しているように見えます。 

 

うんと近づいてみました。吻先はほんのわずかに接しているように見えるだけ。

 

口吻の突き刺し先を替えて,体液を吸い始めました。

 

こんなふうに捕らわれると,どうしようもないといった感じです。ここにはサシガメのどう猛さが如実に現れています。