卵がすべて無事に孵化するというほど,自然はなまやさしくはありません。卵を見ていくと,意外に途中でダメージを受けたものが目につくのです。
小さな穴が開いて,どうやら中身がなくなっていそうな例がありました。なにかの外敵にやられたのかもしれません。
大きめの穴が開いた例もあります。中身は空っぽです。
無残な例では,中身が飛び出した例も。いったいどんな経過をたどったのでしょう。
穴が開いたようには見えない例で,中央付近が窪んでしまっているものが。ふしぎなことがあるものです。
かたちは元のまま。変色してグレーになっています。この例は度々見かけます。中で異変が起こっているようで,孵化には至りません。
卵の時代にすでに,たくさんの受難にさらされます。これが自然界におけるいのちの実態なのです。