自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

メスグロヒョウモンの幼虫!

2016-05-10 | 昆虫

にぎわった公園の夕方。散らかったゴミを集めていて,偶然出合ったのがメスグロヒョウモンの幼虫です。急ぎ足でコンクリート通路を横断している最中で,はじめは「ツマグロヒョウモンの幼虫に似ているが,背中にラインがないなあ。姿からすればヒョウモンチョウのなかまだろうけど」と思ったのでした。


指を触れると,丸まってからだを守る格好をしました。


気になるので,写真を写し,そのうえで持ち帰って名を調べることにしました。調べているうちにたどり着いたのがメスグロヒョウモン。からだは黒っぽくて,赤っぽい突起を持っているのが特徴とのこと。それに,胸部の突起が異常に際立っています。大きさと特徴から考えると,4齢あたりではないでしょうか。

さらに,成虫のオスとメスとでは翅の色と模様がまるで異なっていて,そうしたチョウの代表例だとか。わたしにとっては初めての出合いで,興味が湧いてきました。「ほっほーっ!」の気持ちです。

幼虫の食草はツマグロヒョウモンと同じスミレ類らしいので,飼育は簡単です。根堀り葉掘りのわたしの頭が,「よし,飼って成長を追ってみよう」と決めていました。オスが誕生するか,メスが生まれるか,興味津々。さっそくスミレの植わった鉢に置いてやりました。すると空腹だったようで,パクパク食べ始めました。


今回の出合いはゴミ拾いの褒美かな。ありがたい,ありがたい。 

 


ギフチョウ,孵化!(続)

2016-05-10 | 昆虫

4月の話題で,記事にできていないものがあります。ギフチョウの孵化のこともその1つ。ギフチョウの観察はなにしろ初めてなので,わたしにとっては貴重な画像です。それで,記事にしておきます。

同じ成虫が産み付けた卵は,わたしたちからみればきょうだい。したがって,同じ頃に孵化します。卵の様子を見ればそのことがよく理解できます。すこしだけ先に生まれた個体が,これまでに入っていた殻の傍にいました。りっぱな毛並みの姿は,まことに威風堂々としたもの。 

 
別の葉では,殻から遠くまで歩いて来ていました。毛は,長いもので体長ほどもあります。大したものです。


なかよしきょうだいでしょうか。頭を寄せ合って,いかにもお互いを認め合っているようで。 


こちらの葉には,なかよしきょうだいが3匹ぴったり並んで休んでいます。それにしても,みごとな毛! 

 
ギフチョウの幼虫は,生まれ出たときからこんなに堂々としているように見えて,ぴったり身を寄せ合って。なんとも仲のよいこと。