道路脇の土手にて。そこはカラムシの生い茂る急斜面。もちろんそこは,昆虫たちにとってすてきな棲み処。
葉が裏返ったり,変に反り返ったりしているので,よく見て行くとラミーカミキリがいました。もっと見て行くと,またまた見つかりました。いくつか見つかると,もっともっと見つかりました。
みんなで10匹以上いたのではないでしょうか。
ここにこんなにいるのは,カミキリにとってとても棲みよい環境だからです。カラムシを食べているのです。葉も茎も。カラムシはラミーの大好物。食べたら当然ウンコも出ます。その瞬間!
真上から見ると,なんだかパンダが目に浮かんできます。
体長と同じぐらい長い触角。
近づいてじっと見ると,威厳すら漂っている感じ。さすがカミキリムシのなかまです。
わたしの姿に気づくと,たいていはそそくさと逃げてゆきました。飛び去った個体もありました。しかし,それと逆に指に乗っかった個体がありました。大した度胸というか,向こう見ずというか。お蔭さまで,腹部も観察できました。翅の色模様とそっくり! まるでパンダのぬいぐるみみたい。
わたしが写真を撮った翌日。そこを通りかかると,カラムシはすっかり刈り払われていました。田植えの準備で,刈られたようです。ラミーカミキリも苦労します。