自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

サルトリイバラと生きものたち(4)

2016-05-31 | 生物

サルトリイバラの葉をじっくり見ているうちに目に入ったのが,一粒のごく小さな卵。直径はせいぜい1mmといったところ。ルーペで確認すると,どうやらチョウの卵のようです。ただ,これまでに見たことがないものだったので,調べてみました。しかし,現時点では同定できていません。

卵の様子は次のようでした。

  • 葉の表面に産み付けられている。
  • 卵は本来とちがって,斜めにくっ付いている。
  • 上部がアズキ色になっている。


拡大して撮ったのが下写真です。縦縞になった突起の帯がとても特徴的です。 


はじめは全体が白っぽかったでしょう。上部の色は,孵化に向けて順調に変化を続けていることを物語っています。この卵からどんな幼虫が生まれるか,確かめようと思った矢先のこと。わたしの不注意で別の葉が当たって卵が落下! こんなに小さな卵を探し出すのは不可能です。とても惜しい気持ちがしましたが,諦めるほかありません。

いつか,卵の主を突きとめたいと思います。