自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ギフチョウの今(5月3日)

2016-05-03 | 昆虫

H先生にいただき,ミュージアムで飼育している幼虫が元気に育っています。今は体長4mm程度です。

わたしが見たい,あるいは撮りたいのは脱皮場面やら,排泄場面やら,とにかく変化がはっきりと表れたときです。変化があるときこそ,生態をとらえる上で重要な手がかりが見つかると常々思っているからです。逆に,変化がない場面は静物を見ているといった感じがして,それほどおもしろくは感じられません。

たまたま今日,スタッフに教えてもらったのが脱皮場面と肉角。脱皮はH先生ですら意識して見られたことはないというのに,こんなに簡単にみられるなんて夢のまた夢のようです。容器の底にいた幼虫が,脱皮の最中だったのです。2齢から3齢への変化でしょう。幼虫は,もがくような感じで懸命に皮を脱ごうとしていました。わたしが見ている間は,結局脱皮し終えることはできませんでした。


もう1つは,肉角のこと。指で触れると,橙色の角が2つ,ぬっとばかりに飛び出して来ました。あまりにも小さいために,わたしの肉眼では確認できません。ルーペでやっとわかったのでした。姿はアゲハのなかまとそっくり! というよりも,まさにアゲハのなかま!


肉角である限り,におうのは当然でしょう。しかし小さすぎるために,においを確かめることはできません。もうすこし成長した段階でにおってみようと思います。