自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ようこそ,ツマグロヒョウモン

2016-05-08 | ツマグロヒョウモン

5月8日(日)。快晴。今日は畑や庭の手入れ作業をしました。そんな折,小さな虫たちといろいろな出合いがあり,そちらの記録もあって大忙しでした。

午後,ツマグロヒョウモンが産卵に訪れました。昨年の暮れから幼虫の行方を追っていて,とうとう蛹化を目撃できずに終わっていただけに,無事に厳冬を乗り越えて産卵する姿に心を打たれました。


わたしの周りを盛んに飛びながら,ときにはスミレの近くに舞い降りて,産卵する格好を見せました。スミレは道の隅にかなり生えています。それを感じているので,去ろうとはしません。たとえ高く舞い上がっても,やっぱり戻って来るのです。


スミレの近くで腹部を曲げる姿は,明らかに卵を産み付けようとするそれに見えました。


去ったあと卵を確認すると,ありました。久し振りに見る卵です。結局,3個確認できました。


ツマグロヒョウモンは葉だけでなく,近くの枯れ葉やコンクリートなどにも産卵します。コンクリートに生えたコケに産付するポーズを観察しましたが,卵を探したものの見当たりませんでした。


さあ,ツマグロヒョウモンにとっても繁殖の季節を迎えたのです。

 


地域ミュージアムで考える(12)

2016-05-08 | 随想

5月7日(土)午後。この時間帯はちょこっとサイエンスを行いました。内容はもちろん,火起こし。

結構お客様があって,にぎわいました。なかでも,小さな子,親子,女性が強い関心を持たれるのが印象に残りました。


それから,特筆しておきたいのは,“サポートJr.”が誕生しそうなことです。これは本年度の目玉となる取組なので,ハッピーな話題です。この点に関する今日の様子を記録しておきます。

昨年度までにわたしとつながりのあったご家庭に声をかけて,「今日,できれば応援に来て!」と依頼していたら,このうち一家族が遠路来てくださいました。子どもは2年生のKさん。2人が店番をしているときに,近くに住む小学生が2人(Iさん,Aさん。ともに3年生)来ました。先日のサイエンスで火起こしを体験しておもしろいと思い,また来たのです。Kさん親子の動きを見てからもっと興味を持ち始め,お客さんに教えるボランティア活動の意味がわかりかけたようです。それで,「弟子にしてほしい」といいました。


わたしは,「お客さんに教えるのはたいへんなことだ。丁寧に説明できないといけないし,その前に自分がしっかり発火できないと話にならない。ボランティアになると,いろんな人とのふれ合いができるようになってとてもいいことだけれど,途中でやめるような中途半端な気持ちじゃだめだ」と念押しをしておきました。それでも,ボランティア活動に加わりたいようなので,考えてもいいなかと思案しています。


わたしの思い描いている“サポートJr.”は,活動が多岐に亘っていて,火起こしはその1つにすぎません。中心は小学校高学年を想定しています。異学年の子が混ざっていることが理想です。群れながら活動することで,育ち合ってほしいと思うのです。Iさん,Aさんは高学年ではありませんが,ダメというわけではありません。

活動を終えて,「たのしかった」「これからもやってみたい」といったので,当分様子を見ておくことにします。Kさん親子と2人のつながりができ,まずは上々のスタートといったところです。