アゲハの庭園には,カタバミが生えています。本格的な夏を迎える頃は,どっさり生えます。今は,まだまだといったところ。それゆえ,葉に産付されたヤマトシジミの卵を見つけるのは,いくら小さくても比較的容易です。
運がよければそれが孵化に至るまでの変化を記録できます。植木鉢に植え替えていれば,いつでも観察可能です。
実際,卵をいくつか観察中です。
そんな中,偶然孵化直後を観察できるという幸運が訪れました。カタバミは夜間葉を閉じるために,もし孵化しても観察は不可能です。早朝のこと。たまたま葉が開きかけて,隙間を通して卵が見える位置で,孵ったばかりの幼虫が確認できたのです。
尾部がまだ卵に接しています。生々しいばかりの光景です。といっても,卵の直径は1mm,幼虫の体長はせいぜい1.5mm。その小さなからだの姿は,毛に覆われ,風格すら感じられます。
この画像は,わたしにとって記念すべき一コマになりそうです。 幸運とはこういうものかなと感じています。