ジャガイモの花粉の運び屋さんを確認! これが,正式に確認できた昆虫の第一号になります。
午前のこと。畑を手入れするついでにジャガイモ(品種アンデスレッド)の花を見て行くと,ヒラタアブが一匹,花を気にかけて飛んでいました。「おやっ?」と思い,観察していると,花にとまったのです。
とまると,おもむろに蕊の根元付近を舐め始めました。もうびっくり!
あとで写真を見ていて,びっくりしたことが一つ。からだをよくよく見ていくと,背部に花粉のような粉が点々と付着しているのです。もしかすると,ジャガイモの花粉なのかもしれません。
しばらくして,ヒラタアブは別の花に移っていきました。「飛び去らないで!」と祈るような気持ちでシャッターを切り続けました。
花に降りると,ヒラタアブは花を覗き込む姿勢をしました。
口吻を伸ばして花柱をペタペタ舐めていました。お気に入りの成分が付着しているようです。
この花が気にいったのか,しばらくは離れようとしませんでした。柱頭まで舐めたのです。これは,まさに決定的瞬間でしょう。
このヒラタアブは,ジャガイモの花を転々と移っていき,離れようとしませんでした。とてもふしぎな行動に見えました。
別の昆虫について。まったく当てにはなりませんが,ナナホシテントウの幼虫もあちこちで見かけます。アブラムシを探しているのです。
ときには,蕊にやって来ることもあります。送粉に積極的にかかわっているわけではありませんが,すこしは役立っているのかもしれません。
これから花がどんどん咲きかけます。ジャガイモの花と昆虫とのつながりがさらに見えてくるかもしれません。