自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ジャコウアゲハ観察記(その340)

2015-05-15 | ジャコウアゲハ

ホソバウマノスズクサ(アリマウマノスズクサ)に産付されたジャコウアゲハの孵化記録です。

5月3日(日)。午前6時36分。卵は地表から5cmの高さ。卵の数7個。同一個体が産み付けたものかどうか,不明です。中が黒っぽくなっています。孵化が近づいている兆候です。


5月6日(水)。
産付された卵7個のうち1個が孵化直後。そして,続く2個めがどうやら孵化近いようです。それで,孵化の様子を画像記録することにしました。卵の位置は地上5cm。時刻は暗くなり始めた頃。カメラを三脚で固定し,ピント合わせは電灯の明かりを頼りにして行いました。

午後6時36分。穴が開き始めました。


午後7時39分。1時間が経過しましたが,穴はそれほど大きくなっていません。


午後8時21分。頭が出始めました。この瞬間を写したかったのです。


午後8時21分。頭部が完全に出てきました。外気をしっかり感じていることでしょう。


午後8時21分。からだがほとんど出ました。すでに出ている幼虫より,体色が赤みがかっています。


午後8時34分。からだが完全に出終わりました。これから真新しい環境で生きていくのです。 


午後8時38分。殻の方に向き直って,食べるしぐさをしました。


5月7日(木)。
午前6時36分。体色が黒みを帯びてきました。殻をいくぶん食べていますが,意外に少食です。 先に生まれていた幼虫はまったく食べていません。

 


7個の卵は,孵化日がズレています。同一個体が産み付けたにしては,ズレが大きいように思うのですが。

以上が,一匹の幼虫が生まれる物語です。