自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ジャガイモの花と虫(続)

2015-05-09 | ジャガイモ

ジャガイモの花がちらほら咲き始めました。品種によって開花時期にズレがあります。我が家の畑で一番早く咲いたのがアンデスレッド。ホッカイコガネは開花が遅く,下写真のように一部蕾が緩みかけといったところです。 


ジャガイモの花を訪れる昆虫で目立つのはナナホシテントウの幼虫です。しかし,これは受粉の仲立ちをしているわけではなく,餌であるアブラムシを探してのこと。成虫もよく目にしますが,やはり同じこと。多少の違いをあげるとすれば,移動性が大きいので,アブラムシを探してたまたま異なる品種のジャガイモの花を訪れることがありうる,という点かと思われます。その場合,からだに付着した花粉が運ばれるかもしれません。これはあくまで二次的な話です。 


幼虫はとにかく,積極的にアブラムシを探して回ります。貪欲なほどに。


アブラムシは至るところにいます。ふしぎな光景ですが,クモが仰向けになってメシベに引っ掛かっていました。宙吊り状態で,動きはありません。もういのちが絶えているのでしょうか。獲物を探している最中に,なにか災難に遭ったのかもしれません。 


別の花で,ハエの一種を発見しました。花弁の先端にとまっていました。もしかすると,送粉者なのかもしれません。同じ花で,ナナホシテントウの幼虫が脱皮していました。 


初々しい色合いにすっかり魅了されました。花弁の色とそっくり。体長は2mm弱。クローズアップ写真を撮ると,またその見事さが映えます。 


この調子だと,送粉を担う訪花昆虫に出合える日がいずれやって来るかも,です。期待感が膨らみます。