孵化を間近にしたツマグロヒョウモンの卵を3個観察しているところです。そのうちの1個が,いよいよ孵化目前になった様子。
ちょっと油断していたその間に,なんと幼虫が殻から出終わろうとしている瞬間でした。
大慌てでカメラを準備して撮ったのが下写真です。なんとか撮れてホッ。透き通った軟らかい表皮と,それを覆う立派な毛が印象に残ります。幼虫は,ゆっくり卵から出ました。体長1.3mm。
完全に出てしまうと,殻の方に向き直りました。もちろん,誕生後初めての食餌がこの殻だからです。これは母が準備していたお弁当。貪り食うとでもいった感じで,一心に食べていました。
その後,幼虫の姿を見失っていたのですが,数時間後,現れました。もうすぐ孵化する別の卵の脇を通って行きました。
休むことなく,歩き続けます。間もなく,緑の谷間に消えて行きました。
これが今季ツマグロヒョウモンの孵化を観察した最初の例になります。ツマグロヒョウモンにとっても,他のチョウ同様いよいよ誕生ラッシュを迎えたのです。