自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

わたしの“デイ・ナイト”ハイク

2013-09-22 | 日記

9月21日(土)快晴。

久し振りに長距離ハイクを実施。国道に表示されたキロポントで換算して,17.1kmを往復。ただ,国道は交通事情がよくないので,脇道を通りながら,ときには大きく迂回。したがって,実質は35kmをずっと超していると思われます。もしかすると40km近いのではないでしょうか。この日を選んだのは,万一に備えて家族のバックアップが期待できるからでした。

午後0時30分に自宅出発。暑い暑い日の光を浴びて歩き始めました。黙々歩いていると,思わぬ発見があるものです。出発してから40分程経って通過した集落でのこと。道路際の排水溝にメダカがどっさり。「へぇー! こんなところにメダカが棲んでいるのかあ!」とびっくり仰天。

県下最長のK川に沿ってをひたすら南下。先日の台風18号の爪跡が河川敷のあちこちに残っています。重機を使って土砂を撤去する工事が始まっていました。

ヒガンバナが咲いて,ススキの穂が出て。クズの花が結実し始めて,垂れ下がるハギの枝にはクマバチが蜜を吸いに来て。

休憩なしで折り返し点に到着。午後4時30分。4時間歩き通しでした。

そして,すぐに引き返しました。途中,コンビニで水分補給をして,どんどん歩き続けました。日が傾きかけると,どんどん暗くなりかけました。わたしもどんどん歩きます。ただ,安全面を考えて,帰路は往路よりずっと遠回りしました。

やがて,真っ暗。北の空には,北斗七星とカシオペアが横たわり,北極星が光っています。東の稜線から満月をすこし過ぎた月が上がってきました。涼風がかすかにからだに触れます。なんと心地よい涼しさか。

こうして自宅に帰ったのが午後8時ちょうど。ということは,7時間30分で40km近く歩いたことになります。気持ちのよい疲労感を味わうことができ,申し分なしです。

 


クロアゲハとアオムシコバチ

2013-09-22 | クロアゲハ

レモンの葉にクロアゲハの幼虫がかなりいます。たぶんこれが今秋最後の幼虫で,越冬蛹になるのではと思います。

そのうちの終齢幼虫の一つに,小さな小さなハチが付いているのに気づきました。尾脚のすぐ上の辺りです。手でそっと触れても逃げません。メガネをかけて観察すると,どうやらアオムシコバチのようです。かたちがそっくりなのです。

アオムシコバチはアゲハ幼虫の天敵で,体内に卵を産み付けて成長します。そうなると,幼虫は羽化に至りません。これまでに,わたしは何度かそのために羽化しなかった蛹に出合ってきました。すこしはこのブログでもご紹介しました。

さて,生体にこの寄生バチが付いているのは明らかに産卵するためでしょう。産卵を確認することはできませんでした。あとで,穴でも開いていないか確認だけはしておこうと思っています。

こうして生のアゲハの幼虫にハチが付いているのを見るのは初めてです。それで,きちんと写真記録に残すことにしました。

幼虫のからだと比べると,歴然とした差があることがわかります。ふつうだと,ハチの存在にすら気づかないのではないでしょうか。

すこし近づいて撮りました。写真の左右幅は1cmなので,体長は計算上2.8mmになります。

今度は,幼虫の肛門方向から,ハチの側面を写しました。

ハチに幼虫が付いて執着心をもっています。離れようとしません。やはり,産卵する(した)と見做すのが筋かと思われます。j時間が経過してから再び見ると,ハチは二匹に増えていました。

保護色で身の安全を守ろうとする幼虫の,さらに上手をゆくのがアオムシコバチ。一面緑色の世界で,緑をまとった幼虫をちゃんと見当てる力をもっています。大した力です。ハチも子孫を残すことに全力を尽くしているとしかいいようがありません。

幼虫の今後に注意しておくことにします。