自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ジャコウアゲハ観察記(その263)

2013-09-02 | ジャコウアゲハ

8月26日(月)夕方。『アゲハの庭園』で,ウマノスズクサの葉に9個の卵が付いているのを見かけました。たぶん,これは3化めのものと思われます。卵1個の直径は1.5mmという世界です。

9月1日(日)。この葉を見ると,6個体が孵化していました。それぞれが孵化し終えたばかりのようで,殻を一心に食べる姿が印象に残りました。

9月2日(月)朝。残された3個の卵のうち,1個が孵化していました。これで7個体が孵化し終えたことになります。行儀よく並ぶ風景を見ると,ほほ笑ましくなります。頭の方向まで同じです。幼虫は群集性を確かに備えているようです。というより,極めてその性質が強い傾向にあります。天敵から身を守るのに都合がいいのでしょうか。なかまを見分けるシグナルでも送り合っているのか,あるいは特徴的な識別方法でもあるのか,ふしぎな風景です。

葉を食べ始めると,とたんに緑色の糞を排泄し始めます。体長が4mm程度ですから,糞はずっと小型です。にもかかわらず,りっぱな糞の姿を保っています。肛門を浮き上げるしぐさで,排泄が始まることが察知できます。下写真は,その瞬間を狙って撮った記念すべき一コマです。

せっかくなので,残された2個の卵のその後を追ってみようと思っています。