自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ジャガイモの種子,予備的発芽実験の試み(続)

2013-09-09 | ジャガイモ

特ダネかもしれないことをお伝えします。

ジャガイモの種子から発芽させる試みはうまくいきませんでした。冷蔵庫で低温(擬似冬体験)を感じさせ,外に出して発芽適温(擬似春体験)を感じさせるという筋道を描いた試みでした。つまり冬を擬似体験させたあと,春を擬似体験させるというわけです。しかし,この“だまし作戦”はどうやら読みが浅かったようです。

冷蔵庫に入れたものの,高率で発芽を誘発するのに望ましい期間がわからないまま行った実験でした。たぶん,2週間程度では,期間が短かすぎたのでしょう。もっと長期間入れておけばどうだったかなと反省しています。

じつは,そのことについて最近示唆を与えられた本があります。それは『タネのふしぎ』(田中修著)です。

それによると,わたしが行ったのと同じような実験を行う場合,低温に置く期間が長いほどよい結果が得られるというのです。 それを説明する表も載っていて,説得力があります。

ところが,です。播種後,25日が経過した9月1日(日)のこと。もしかすると,ジャガイモの芽生えではないかと思われるものが見つかりました。わたしはもう諦めて,植木鉢を軒下に置いていました。そこに適当に雨が当たり,発芽条件の一つである水が供給され続けていたのです。そこに加えて,夏が経過し,温度の変化あるいは日照時間の変化が種子の体内時計にキャッチされたのでしょうか。

実験の結果が今出てきたのなら仰天です。もしかすると冷蔵庫に入れた“だまし作戦”はすこしは効を奏したのかもしれません。だって,種が休眠している真夏に蒔いて,9月早々に発芽するとはちょっと考えにくい気もしますから。

その後,9月7日からは同じ種類の種子から発芽したと思われる芽生えが続々と現れてきています。「アレアレ?」です。

なんだか,回りくどいいい方をしてしまいますが,ほんとうのところは,まだジャガイモの芽かどうか現時点では定かでありません。しかし,ジャガイモの種皮と形が似通った種子を付けた子葉が,いくつも出てきています。ほんとうに,どうなのやら,です。しばらくは目が離せません。

それで,今の状況を写真でご紹介しましょう。

子葉が開くと……。

上写真に写っている右の芽生えの根元をご覧ください。種皮が落ちています。

もし,結果が違っていたらゴメンナサイ。そうなら,わたしは勇み足を犯したことになります。とても気になっていることが一点。培養土に畑の土をふるいでふるって使った点です。これではいろんな芽が出てくるのは止むを得ないわけで,芽生え時点では厳密に植物名を特定できません。こういう観察にははじめから雑草の種子が入っているような用土を使うのは禁物ですね。