自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

思考力の育成を問うのなら,本質的な授業改革の手を

2013-09-17 | 随想

全国学力テスト実施の功罪は別にして,これまでの経過が教育現場を刺激したようで,多少は点数が高くなったと報じられました。その中で,思考力の育成が依然課題として挙げられているとか。都道府県単位で相当な対策が講じられてきたそうで,進学塾に教員を派遣して研修を受けさせるなんて妙な手も現れています。なんだか,現場への手っ取り早い渇入れ,安易な後追いのような。なんだか,ちぐはぐしているような。なんだか,テスト対策一点ばりのような。そして,なんだか対症療法のような。

わたしの知るある市の結果の場合,まったく芳しくなかったという声が届きました。これでまた,教育現場が尻を叩かれるようでお気の毒な限りです。

ところで,どう特訓しようと,現状ではまず月並み以上にはいかないだろうというのがわたしの実感です。思考力を鍛える学習方法に馴染んでいない子に,伝統的な教え方を繰り返していても本質的な解決には至らないでしょう。思考力をどう分析把握していて,どう発展させていくのか,その道筋が見えてこないのです。道筋が見えないと,手入れのしようがありません。なのに基礎基本が大事だとばかりに,相変わらずドリルを反復するような手が改善の柱では,心もとないですね。

子どもが学習者であり,学習の主役であることにこだわる芯のある授業を見ることは,稀です。わたしの知る範囲で,「この方は大したもの。授業の本質をつかもうと苦闘していらっしゃる」と感じる指導者はそう多くはありません。

                                                                   (つづく)

 (付記) 写真は本文とは関係ありません。

 


ジャガイモの種子,予備的発芽実験の試み(続々々)

2013-09-17 | ジャガイモ

『ジャガイモ畑の1年間 ~花と実とタネをもとめて~』 (奥山久著)を読み直しました。それではっきりした点があります。

一つは,植木鉢の芽生えはジャガイモにまちがいないこと。葉のかたち,茎に生えた毛がそっくりです。二つには,ストロンは双葉のすぐ上から出てくるということ。わたしが『続々』でストロンと予想したものはそうではありませんでした。では,それはなんだったかといえば,根だと思われますが詳しい点はわかりません。

芽生えの数は10を超します。今の植木鉢に植えたままでは,しっかり生長しそうにないので,ポットに植え替えることにしました。芽生えはごく小さいので,慎重に作業を進めました。根元を十分に湿らせ,植え替え先のポット用土もしっかり湿らせ,苗が土に馴染むように心掛けました。ストロンが出るのは双葉のすぐ上です。ということは,双葉より下はからだを支えるために,しっかり土に埋めることがたいせつだと判断しました。

といっても,小さな芽生えなので気を遣うったらこの上もなし,です。貴重なこの素材,枯らしてはなにもなりません。

下は植え終わった状態です。

この調子で,今後,芽生えの成長具合を見ながら順次植え替えていくことにしています。いずれ『又々』 で経過報告をしましょう。