浜床のふろしき

尾道市因島から日常を記します

節分の風習

2005年02月03日 | 日常
今日が節分だと気づいたのは2~3日前だった。
職場で行事の一環として職員が鬼の面を作っていたのをみて気づいた次第だ。

節分に豆まきをする風習はいつから始まったのだろう。
「鬼」とか「天狗」って言うのは、私見では日本人が外国人を見て持った印象がそのまま具現化されたものだと思うんだけど、どうも悪者扱いされてかわいそうな気がする。
どこの地域だったか忘れてしまったけど、「鬼はうち」と豆まきするところがあるらしい。どうも昔、その地域の殿様が「九鬼」さんという名前だったことから、そういう形になったんだと聞いた。うちの息子も「鬼はうち」って言っているけど、別にうちの殿様は九鬼じゃないんだけどなぁ。

うちの家では昔から一風変わった節分の風習がある。
半紙に自分の年の数(数え年)だけ豆を包み、それを家の近くの交差点まで持っていき、「コケロウコ」と叫んで、走って家に帰ってくるというもの。これは無病息災を祈ってのものらしい。また自分の年の数だけ豆を食べるというのも続いている。
小さい頃から当たり前のようにしていたし、うちの母親が受け継いできたものだから、その風習の歴史は長いのだろう。
でも因島の友達に尋ねてみても誰もそんなことを知らないっていうではありませんか!昔はあって、今は廃れてしまった風習なんだろうか?そういえば小学校の頃は、節分の翌日に通学路で同じように交差点に投げられた半紙を見たように思うけど、今は全く見ないなぁ。
変わりに、関西で受け継がれていた風習である恵方巻きが全国的に広まっているみたい。僕が関西に住むようになった約10年前は関西方面では広まっているけど、他の地域では見られなかったのに・・・。

まあ、「いわしの頭も信心」というらしいから、ご利益があると思って、今年も息子を連れて「コケロウコ」をしようか。
しかし豆を30数個食べるのか・・・。