ロシア文学を日本に紹介したのは二葉亭四迷で、二葉亭がツルゲーネフの「ルージン」をまねして書いた「浮雲」が日本の近代文学の誕生になっているらしい(らしい、というのはよく知らない)。
その後、ロシア文学は、自然主義文学とかいろいろ日本の文学に影響を与えるのだけど、しかし、19世紀のロシア文学は革命文学だったことや、当時のロシアの現実の苛烈な青年たちの運動とは切り離されて紹介されていなかったか、と思ったりする(これもよく知らないから)。
ロシア文学というと、わたしは、トルストイとドストエフスキーのいくつかを読んだだけだけど、背景のロシアの革命事情はまったく知らなかった。しかし、背景のロシア青年の動きを知ると、またちがった関心で読みたくなってきた。
ツルゲーネフなんか、はっきりいって一生縁のない作家だと思っていました。芸術とか叙情なんて関心ないから。でも、ツルゲーネフの「処女地」なんかは、ナロードニキ運動を描いた作品で、当時の革命的な青年を描いた作品だったと思うと、がぜん、興味をおぼえる。
チェーホフもそう。チェーホフの中にもナロードニキが出てくる。革命家たちは弾圧され消えうせ、保守化する中で、ため息ばかりついているインテリが出てくる。ナロードニキ運動以後の時代を描いているのですね。
トルストイ、ドストエフスキーは、革命と密接につながりがあるのはいうまでもないですね。
小林秀雄はこの2人についてこう書いています。
「裸にしてしまえば、2人とも無政府主義的革命家だ」と。
例えば、幕末の日本、あの時代の革命的な青年の意識や行動を同時代の人が小説として書いてくれたらどんなにうれしいでしょう。あの沸騰した時代の青年の物語。
ロシアは、そんな作品を生んだのです。
その後、ロシア文学は、自然主義文学とかいろいろ日本の文学に影響を与えるのだけど、しかし、19世紀のロシア文学は革命文学だったことや、当時のロシアの現実の苛烈な青年たちの運動とは切り離されて紹介されていなかったか、と思ったりする(これもよく知らないから)。
ロシア文学というと、わたしは、トルストイとドストエフスキーのいくつかを読んだだけだけど、背景のロシアの革命事情はまったく知らなかった。しかし、背景のロシア青年の動きを知ると、またちがった関心で読みたくなってきた。
ツルゲーネフなんか、はっきりいって一生縁のない作家だと思っていました。芸術とか叙情なんて関心ないから。でも、ツルゲーネフの「処女地」なんかは、ナロードニキ運動を描いた作品で、当時の革命的な青年を描いた作品だったと思うと、がぜん、興味をおぼえる。
チェーホフもそう。チェーホフの中にもナロードニキが出てくる。革命家たちは弾圧され消えうせ、保守化する中で、ため息ばかりついているインテリが出てくる。ナロードニキ運動以後の時代を描いているのですね。
トルストイ、ドストエフスキーは、革命と密接につながりがあるのはいうまでもないですね。
小林秀雄はこの2人についてこう書いています。
「裸にしてしまえば、2人とも無政府主義的革命家だ」と。
例えば、幕末の日本、あの時代の革命的な青年の意識や行動を同時代の人が小説として書いてくれたらどんなにうれしいでしょう。あの沸騰した時代の青年の物語。
ロシアは、そんな作品を生んだのです。