虎尾の会

幕末の草莽の志士清河八郎の会の名を盗用しています。主人は猫の尾も踏めません。

BS2[大理石の男}放送予定

2005-04-26 | 映画・テレビ
今、テレビの予告で知ったのだけど、(たしか)5月4日にBSで「大理石の男」を放映するらしい。これは、録画しておこう。

これは、昔、映画館で見ました。社会人になってからは、めったに映画館には足を運ばないのですが、わざわざ梅田まで行って見た記憶がある。見て、よかった、と思った珍しい映画。当時は、アンジェイ・ワイダという監督の名も、ポーランド事情も何も知らずに見に行ったのだけど、わたしには、実に新鮮でスリリングな映画だった。

映画作家志望の女子学生が倉庫に捨てられている大理石の男(昔の労働英雄(煉瓦工)のドキュメントをとるため、その労働者の足跡をさぐっていくもの。労働英雄にされた労働者はいつしか社会から疎外され、行方不明になる。ラストはその労働者の息子と会う。
この続編が「鉄の男」で、息子と女子学生が結婚し、ワレサまでが出てくるポーランド現代史になる。

「大理石の男」の主人公、労働者役の俳優が実にいい(名前は知らない)。内気で、やさしくて、純情で、だからこそ社会の不正にもだまっていない、なつかしいような人柄。

女子学生もかっこいい(女子学生にしては、かなり年取ってみえるのだが)、タバコをすい、長い足を投げ出し、歴史の真実を果敢に追いかける。この映画を見たとき、日本やアメリカ映画では長らく見たことのない映画を見た気がした。

でも、なにしろ昔、見た映画だから、忘れてしまったので、今度見たら、感想はちがってるかもしれない。
ドキュメンタリータッチです。2時間半くらいある。おすすめ。