らんかみち

童話から老話まで

むちゃなダイエットを勧めるとき

2008年05月25日 | 暮らしの落とし穴
 禁酒4日目ともなると体が、「とっと酒よこさんかい!」とでもいうかのように、あちらこちらの具合が悪くなります。いわゆる禁断症状というやつで、普段からでも夕方になると心臓がバクバクしたり、気管支炎のような咳が出たりしますし、今は顔が上気してます。こんなとき酒の一杯でも流し込んでやったら、そりゃあ体のやつ喜ぶでしょう。
 
 しかしそう易々は酒をやれんのです。というのも、今は肩が凝ったせいで歯茎が痛み、歯が浮いたような状態なんです。こんなときに「HALさんってハンサムね」なんてお世辞の一つでも言われた日にゃ入れ歯が決定的になります。禁酒を断念するにしても、これがまず治癒しないことには何も始まらんのです。
 
 3日前、禁酒した時点の体重は推定70kgで、今は69kg前後です。断食の経験からすると、禁酒やダイエットの初期には体重が激減(≒1kg/day)します。きっと体のやつも無防備なままなので、カロリーを浪費しているんでしょう。
 しかしやがて、「こりゃちょっと変だ!」と、体のやつもバカじゃないですから用心し始めます。すると何も食べないのに体重が減らなくなるんです。体が省エネモードに切り替わるんでしょうね。そのかわり頭が痛くなったり、自動的に体が動かなくなったります。
 
 女性が断食に挫折するのはこの時期が多いようです。女性は男性ほどには低血糖に耐えられないのでしょう。しかしここを乗り切ったら後はそんなに苦しまなくなります。水だけでも何とか生きていけるし、体重が減っていくのを楽しめるようになるでしょう。
 
 ですが断食なんてよほどのことが無い限り、つまりぼくのように将来のことより、現時点でのアル中の方が重篤な状態である、といった場合を除いては決してやってはいけません。もてたい一心で急激なダイエットに励むのは愚行です。長い時間をかけて辛抱強くやらないと、後々後悔することになるでしょう。やった本人の主張ですから間違いないです。

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