らんかみち

童話から老話まで

シリーズ物の宿命

2008年05月20日 | 童話
 きのうのつづき

「童話を書きたいと思っている人は、放っておいても『あさのあつこ』さんは読むだろう」と、どなたかおっしゃってましたが、ぼくは読んだことが無かったんです。
 ところがちょうど1年前、入院していて、お見舞いに来てくれた方が、あさのあつこさんの著書をくれたのが読んだ最初でした。
 
 あ、いいなこの文章! と思って、それから「テレパシー少女『欄』の事件ノート」などを読んでます。物語を書く上でとても参考になるし、大人にとっても読み応えがあると思います。YA(ヤングアダルト)ジャンルを書く上でのお手本になります。
 
 現時点でたしか9巻まで発行されていると思いますが、数冊を読んだ限りでは、これは1冊の物語を書いたに過ぎないな、とは感じます。シリーズ物の宿命というか、どうしても物語り全体の図式は同じにならないといけないので、それは仕方ないところでしょう。なのに次を読みたくなるのが筆力というんでしょうか。
 
 つづく

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