らんかみち

童話から老話まで

全国の患者に勇気を

2008年01月07日 | 暮らしの落とし穴
 これって拷問みたいな話ですねぇ! 診断を聞いたときの恐怖は筆舌に尽くしがたいものがあったはずです。

あゆ告白「左耳の聴覚失った」(スポーツニッポン) - goo ニュース

 ぼくなんか楽器を弾くといってもアマチュアなんだし、片方の聴覚を失いつつあるといってもこれほど急激ではないです。それでも医者から「いずれ聞こえなくなるでしょう」といわれたときは顔面蒼白になったんです。それがトッププロの身におきたんですから、これはもう運命のいたずらというにはあまりにも過酷な試練です。

 ぼくの場合は突発性難聴と診断されてますが、彼女の突発性内耳障害も病名が違うだけで、症状は同じだろうと思います。突発という響きからすると、急性みたいなものですぐに治るんだろうと思われがちですが、ある日何の前触れも無く突然やってくるという意味なのです。

 原因は、ウィルス説、ストレス説と諸説あり、治療法も確立されてません。現代医療では高圧酸素療法とステロイドの大量投薬療法を模索している段階ですが、ステロイドの副作用がありますので、入院治療もセカンドオピニオンを活用して慎重にするべきでしょう。

 ところが、この病気の治療は一刻を争うので、考える時間を与えてもらえないのが現実です。ぼくのように、ベッドを埋める目的のためだけに入院治療を薦める病院にかかってしまったら悲惨です。

 今さら病院や医者を恨んでも仕方ないし、運命を呪ってみたところで聴力が戻ってくるでないのだから、前向きに物事を考えるのが一番なのに違いありません。それが分かっていながら、一日中続く耳鳴りに悩まされていると、いっそのこと聞こえなくなる方が楽なんじゃないかと、後ろ向きな考えに支配されてしまいます。
 だから彼女の「ボーカリストであり続けたい」という発言には少なからず勇気付けられます。頑張ってほしいものです。