らんかみち

童話から老話まで

運、不運でいえば、めっちゃ不運

2013年12月08日 | 暮らしの落とし穴
「1日1分半の英語ジョーク」から。
“In yourth we run into difficulties; in old age difficulties run into us.”
「若い頃は困難にぶつかるものだが、老いると困難がぶつかってくる」
 ホントそうだよね。この前の普通救命講習の時も、とんでもなく不器用なお爺ちゃんがいて、人の救命をする前に先ずあんただろ、といいたくなった。

 防災士というけど、「老歳師」の間違いじゃないかって思うほど年配の方が多かった。災害時に他人を助ける前に、あんたたちが自分の身を守ってねと願いたくなるような70代、80代のおいちゃん、おばちゃんが多かった。

 これが日本の実情であって、どこの国と戦争をしたって人命を注ぎ込んで戦うことなんてできやしない。銃後を守るのが爺ちゃん婆ちゃんなので、勝とうが負けようが戦後の復興は心もとない。そういう意味でも日本は戦争を放棄するしか選択肢はないのだろう。

 老いたから困難がぶつかってくるのか、それとも自身の行状に問題があるのか、ぼくの場合も腹立たしいことが次から次へと襲いかかってくる。喧嘩売っとるのか! というような異常事態が起きるんだよね。単なる無知、と好意的に解釈したいけど、村を預かる者として許せないものを許すわけにはいかない。

 救命講習の不器用なお爺ちゃんはとても真摯な方で、何度も失敗してはトライし続けた結果、班内で最も上手な一人となった。もしぼくの心臓が止まったとき、ぼくみたいな器用な男じゃなく、あの不器用なお爺ちゃんに救命してもらいたいと思う。いざっていうときの救命救助の運、不運はあるんだよね。