らんかみち

童話から老話まで

失敗は何も教えてくれない、できるのは学ぶことだけだ

2013年12月05日 | 暮らしの落とし穴
 本日のことばから。
“If you don't learn anything from your mistakes,there's no sense in making them.”
「ミスから何も学ばないのなら、ミスをする意味がない」
 逆にいえば、ミスをするのは何かを学ぶためである、と解釈できるのかね。これまでの人生で、ぼくは相当なミスを重ねてきたけど、あんまり賢くなってないぞ。
 
 もっと早く気付くべきだった。最近の洗練された若いドクターというのは、血液検査の結果やレントゲンから症状を解析するけど、患者を診てはいないのだということを。診るという行為は、患者の背後に隠れている、症状の原因を想像するということじゃなかろうか。

 病院で知り合いの爺さんと会うんだけど、ぼくよりもはるかに長く通院して点滴しているにもかかわらず、手首の腫れと痛みが改善されないそうだ。レモンだかミカンだかの木のトゲが刺さってばい菌が入ったという。
 昔の医者なら患部を切開して膿を出し、傷口にヨーチンを染みこませた綿を詰め込んだりしたもんだけど、最近は優れた抗生物質の点滴で治そうとする。現代医療を否定するつもりはないけど、昔の荒療治も視野に入れたらどうなんだろう。

 爺さんといろいろ話しているうちに、それって酒の飲み過ぎじゃないの? ということに気付いた。酒をやめるか控えたら症状は改善するように思えたけど、そりゃぼくも同じことか!
“The only thing experience teaches us is that experience teaches us nothing.”
「経験が教えてくれることは、経験は何も教えてくれない、ということだけだ」
 つまり、失敗の経験は何も教えてくれない、できるのは学ぶことだけだ、という意味なんだろうか。おれ、学んでないねぇ……。