らんかみち

童話から老話まで

筆力? いやそれ以前

2010年04月15日 | 童話
「花冷え」にしては寒すぎないかぁ。こんな日がやってくるとは露ほどにも疑うことなくストーブを収納してしまった我が身を呪った本日、陶芸が終わったら左派系の集会があって、ちょいと煩わし。賀評会向け作品をまだ書き上げていないから。

 もしも今書いているのが陶芸クラブの話だったら、面白くなくてもとにかく筆だけは進むと思う。でも現代の小学校を舞台にしたのが失敗で、小学校生活が見えないぼくとしてはいかんともし難し。35枚まで書いて収束間近ではあるし、結末が見えているのに文字にできない。
 
「筆力とは、書き出しで読み手の心をつかみ、最後まで一気に読ませてしまう力のことである」と、作家の宮本輝さんが先輩の文章を例に挙げておっしゃってました。う~ん、それって大江建三郎さんには当てはまらないかも。
 ぼくの場合、筆が進まないのは凡庸な言葉で表現したくないからってのもあるけど、つまるところ筆力以前なんですよね。