らんかみち

童話から老話まで

ハードディスクの捨て方

2008年10月22日 | 暮らしの落とし穴
 リサイクル屋さんが島に来て、テレビを無料で引き取ってやるというので、家に転がっていた映らないのを3台持って行き、とてもすっきりしました。
 リサイクル屋さんはそのテレビを中国に売るんだと聞きます。電気屋さんに処分を依頼したら料金が発生するわけですから、もし電気屋さんがリサイクル屋さんにポイしたら、あからさまに犯罪ですよね。
 
 電気屋さんのことを邪推しても仕方ありませんが、なぜ中国は映らないテレビを買うのかといえば、人海戦術でリサイクルしても儲かるからだそうです。テレビなら外側のプラスチック部分もリサイクルするし、基盤に使っている半田とかの金属も回収するんだそうです。
 
 日本でやったら大赤字になるんですから、とてもありがたい話ですよね。ところがこの世界不況のせいで中国企業の倒産や工場閉鎖が相次ぎ、リサイクル品の需要にかげりがみえてきたそうです。日本で回収して輸出はしたものの、中国のリサイクル業者が支払えなくなったらとんでもないこと。業界も非常に不安定な状況にあるようです。
 
 そうと聞けばのんびりはしておれません。今のうちに2台の壊れたハードディスクをリサイクルに出そうと思い、金づちを用意しました。叩き壊すのは、ハードディスクを捨てるときの基本ですよね。いくら壊れていてもデーターは残っているわけですから、その気になれば抜き取ることはできます。抜かれて困るようなデーターは無いつもりでも、メールアドレスや住所録といった個人情報があれば迷惑する人はいるはずです。
 
 1台のハードディスクを地面に置いて、おもいっきり金づちを打ち下ろしたところ、ケースのネジがいくつか外れていて、中のガラスの手鏡のようなディスクの破片が辺りにキラキラを飛び散るじゃないですか。
 怪我をしなかったのが不幸中の幸いですが、掃除するのに往生して、ハードディスクを壊すのに、金づちを使うのも程度もんだと知りました。